カステルベッキオ美術館

Before:カステル・ベッキオ → After:カステルベッキオ美術館

エントランスを移設した中庭側ファサード/柳沢伸也

連続した展示室/柳沢伸也

床をカットし中世の遺構を見せる/柳沢伸也

建築家カルロ・スカルパの設計により、歴史的文化財である中世の城を美術館に改修。作品展示のため既存の床や壁を切断し、コンクリートむき出しに仕上げる等、新旧を対比する手法を提示した。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称カステル・ベッキオカステルベッキオ美術館
Castelvecchio Museum
建築用途その他 軍需施設 展示施設 美術館
建築概要/
Renovation 概要

スカラ家カングランデ2世によって1356年に建てられた城。大きな擁壁に囲まれた堅固な要塞で、北側は川、他は堀で守られていた。橋によって2つに分けられ、現在、東側は美術館、西側は陸軍士官クラブが使用している。

既存のカステル・ベッキオは、1356年に建てられたヴェローナを代表する歴史的重要な建物である。その歴史的建造物に対し、スカルパは館長らと相談しつつ、斬新な保存改修デザインを行った。コンクリートむき出しや、タタキ仕上げ、鉄や木などを組み合わせた改修方法は前例がなく、現代的な手法を導入し歴史的な建造物との対比を表現した。作品重視の改修を断行し、カングランデ1世の騎馬像などは、設置されていた当初の見え方を再現するために、城壁を切断して展示している。こうした大胆な改修手法については、発表後すぐにヨーロッパ全土で議論になり、歴史的建造物の保存改修手法に関するヴェネチア憲章の制定へと発展した。

概要その他

設計者
Carlo Scarpa
所在地
イタリア、ヴェローナ
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改修年
1958,1961-1964,1966-1968,1975
掲載書誌
『Carlo Scarpa & castelvecchio』Richard Murphy,arsenale editrice、『カルロ・スカルパ』a+u,1985年10月臨時増刊号 
資料
https://verona.com/it/verona/castelvecchio/
URL
https://museodicastelvecchio.comune.verona.it/nqcontent.cfm?a_id=44455

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 壁面改変, 対比, 遺構

 

 

 

記録作成者

氏名
柳沢伸也
所属
JIA再生部会