立教大学第一食堂

Before:立教大学第一食堂 → After:立教大学第一食堂

ホール内に設置された空調機置場、露出ダクト、蛍光灯/撮影:横田重雄 2001年

建設当初の空間が甦り食事に加え学びや交流でも賑わう/撮影:大野繁 2002年 提供:横田重雄

既存食堂ホールと建替厨房棟の隙間を使った配膳動線/撮影:大野繁 2002年 提供:横田重雄

建替厨房棟からガラスのない窓越しに空調を吹込む/撮影:大野繁 2002年 提供:横田重雄

増築棟との一体化によるレンガ造歴史建造物の耐震改修

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称立教大学第一食堂立教大学第一食堂
Rikkyo University,Main Dinning Hall
建築用途教育施設 大学 教育施設 大学
建築概要/
Renovation 概要

1919年の落成後に加えられた設備機器や配膳動線により雑多な状況、あわせて建防協により耐震性能の問題が指摘されていた

立教大学は1918年より築地から現在の池袋の地に移転、本館、図書館、チャペル、寄宿舎、食堂による勉学と祈りと生活の場として、中庭をレンガ造りの建築群が囲む「メモリアルゾーン」は東京都選定歴史的建造物となっている。食堂のリニューアルでは、保存する「食堂ホール」を建設当初の姿に近づけるため、食事に必要な機能以外は新しく背後に建て替える「厨房棟」にサポートさせている。◇耐震補強ではレンガ造食堂ホールの地震力をRC造厨房棟に伝達し負担させ、食堂ホール内に新たに必要となる地震力伝達部材については既存木造小屋組の活用と、圧縮材より部材寸法が細くなる引張材で構成している。◇動線計画では配膳・返却スペースを食堂ホールと厨房棟の隙間に移動し行列と食事を分離した。◇空調計画では食堂ホール内には吹出口を含む一切の設備を設けず、厨房棟壁面からガラスをはずした窓越しにあたかも自然風のように吹込んでいる。(横田重雄)

概要その他

設計者
立教大学管財部施設課+坂倉建築研究所/瀧川公策*・横田重雄*・鬼木竹義*・小室圭介*(*旧所員)
所在地
東京都豊島区西池袋3-34-1
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改修年
2002
建築規模
建築面積779㎡、延床面積998㎡、地上2階
掲載書誌
新建築2002年6月号、近代建築2003年1月号、建築技術2006年8月号、ディテール175、神園第六号(内田祥哉)
賞・選定
第14回BELCA賞ベストリフォーム部門
URL
http://www.jcarb.com/Portfolio00005937.html

リノベーションの手法・キーワード 等

壁面保存, 増築, 補強

 

 

 

記録作成者

氏名
横田重雄
所属
坂倉建築研究所(旧所員)