kudan house

Before:旧山口萬吉邸 → After:kudan house

改修前北側外観/撮影:㈱セラミックワン 2018年

外部でも執務可能な南面庭園側テラス夕景/撮影:㈱セラミックワン 2018年

改修前地下倉庫をギャラリーに改修/撮影:㈱セラミックワン 2018年

唐草模様の精細な手摺/撮影:桐原武志 2020年

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相続税の課題など、個人で維持し続けることが困難な都心の歴史的建物を東急・竹中工務店・東邦レオの3社が共同でマスターリースし活用

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称旧山口萬吉邸kudan house
kudan house
建築用途住居施設 住宅 集会施設, 事務所 会議場 オフィス
建築概要/
Renovation 概要

内藤多仲が構造を担当し木子七郎が設計したスパニッシュスタイルの個人邸宅。壁式鉄筋コンクリート造の黎明期の建物

"対比的調和”による空間の再構築・・・1927年に建設された邸宅の保存活用計画である。敷地は九段下駅からほど近い文教地区に位置し、周辺の学校や事務所の中で昭和初期の面影を色濃く残している。建築のプログラムとして、この個人住宅を会員制シェアオフィスとしてリノベーションすることが求められた。
既存の建築は構造:内藤多仲、意匠:木子七郎・今井兼次、家具:梶田恵という当時のトップアーキテクトによるスパニッシュ様式の工芸的建築であり、構造的にもRC壁構造の先駆けとなる。様式・デザイン的に価値ある本建築に対し、外装や内部空間の復原による文化的価値向上に加え、オフィス空間としての機能性、快適性を建築当初の雰囲気を残しながら如何に付加していくかが設計のテーマであった。
計画では既存建築の持つ煉瓦タイルや土壁などによる重厚な質感や、防火シャッター内蔵建具や唐草模様の鋳鉄製ラジュエターカバー等の精細なディテールが創りだす濃厚な空間を損なうことなく、事務所としての設備的性能向上を図るため、新に付加される空調機や照明、LAN、コンセント等の配管、配線を極力見えないよう工夫を重ねた。さらに、これら設備機器を覆う素材を既存に近い色調と質感を持つ錆鉄板調大判タイルやリン酸処理した鉄材、大理石等とすることで空間との調和を図った。一方で、ディテール表現を様式的なものとは対比的にシンプルにすることで改修箇所を明確にしながら当初の建築美を継承し快適性のみを加えた”対比的調和”により歴史への創造的な解釈による空間の再構築を行うことを意図した。

概要その他

設計者
株式会社竹中工務店
所在地
東京都千代田区九段北1-15-9
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改修年
2018
建築規模
鉄筋コンクリート造 地下1階、地上3階
掲載書誌
新建築2019年3月号
賞・選定
・日本建築学会作品選集2019 ・東京建築賞リノベ部門入賞 ・建築士会会員作品展特別賞 ・日本建築学会デザイン発表優秀賞 ・日本建築家協会優秀建築選2019優秀作品100選
URL
https://kudan.house/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 壁面保存, 対比

 

 

 

記録作成者

氏名
佐田野剛
所属
株式会社竹中工務店