ピレッリ本社ビル

Before:冷却塔 → After:ピレッリ本社ビル

ガラスの屋根に覆われた旧冷却塔/柳沢伸也

ガラスのアトリウムの中に旧冷却塔が見える/柳沢伸也

鉄骨で補強された旧冷却塔は会議室に転用/柳沢伸也

旧タイヤ工場のシンボル冷却塔を中心に取り込み、周囲をオフィスで囲んだリノベーション。約7㌶の旧工場跡地は大学や劇場、住宅、研究所などからなる文教地区に再生された。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称冷却塔ピレッリ本社ビル
Pirelli Headquarters
建築用途生産施設 工場 事務所 オフィス
建築概要/
Renovation 概要

冷却塔は、継続的な生産を確保するため、1950年に建設された火力発電所の一部。後に、地区のシンボルとなった。

ビコッカ地区は、1970 年代後半まで北イタリアを代表するタイヤ工場。1980 年代になると、事業再編や生産工場の海外移転が進み衰退の危機に迫られ、産業構造物の一部を保存した上で再開発の検討を開始した。国際コンペで選ばれたグレゴッティ・アソシエイツがマスタープランを作成し、その後、地区内のほとんどの建物の設計を行った。地区内には、オペラのためのアルチンボルディ劇場や集合住宅、オフィス、大学、研究所などが誘致され、かつての工場跡地は文教地区に変貌した。
ピレッリ本社ビルは、旧冷却塔を中心に取り込み、周囲の3面をオフィスで囲れた平面計画。15世紀に建てられた創業の館に対して正対するよう、ガラスのアトリウムが設置されている。屋上には、ヘリポートが設置されている。

概要その他

設計者
Gregotti Associati
所在地
イタリア、ミラノ市
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改修年
2001
建築規模
延床面積:14,080㎡、地下2階、地上11階
資料
https://corporate.pirelli.com/corporate/en-ww/aboutus/pirelli-headquarters
資料・その他
https://www.behance.net/gallery/77660319/MILAN-Bicocca-district?tracking_source=search_projects|Pirelli+Bicocca
URL
https://corporate.pirelli.com/corporate/en-ww/aboutus/pirelli-headquarters

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 壁面保存, 増築, 補強, 遺構

 

備考

既存の冷却塔自体は華奢で内部に床や天井などを増築する構造的耐力が無かったため、内側に丸い鉄骨柱が補強材として挿入された。
冷却塔は、5 層の会議室に分けられている。最上階は、カフェレストラン。

 

 

記録作成者

氏名
柳沢伸也
所属
JIA再生部会