東京駅丸の内駅舎

Before:東京駅丸の内駅舎 → After:東京駅丸の内駅舎

改装前の駅舎夜景 /撮影:佐々木直樹 2006年、提供:佐々木直樹

車から人中心に整備された駅前広場に面する駅舎/撮影:桐原武志 2017年

復原されたドーム内観 /撮影:桐原武志 2018年

駅舎中央部寄棟屋根の屋根裏を活用したアトリウム/撮影・提供:株式会社エスエス

関連タグ: ,

2階建てから3階建てに復原。併せて内部の機能を更新、免振による文化財の保全、活用の工夫等が行われた。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称東京駅丸の内駅舎東京駅丸の内駅舎
Tokyo Station Marunouchi Building
建築用途宿泊施設, 展示施設, 交通流通施設 ホテル 美術館 駅 宿泊施設, 展示施設, 交通流通施設 ホテル 美術館
建築概要/
Renovation 概要

1914年築、辰野金吾設計の駅舎が空襲で南北ドーム等が焼け落ち、応急修理の姿だったために移築や高層化の話題が絶えなかった。

<田原幸夫/京都工芸繊維大学、元JR東日本設計> 多くの国民の保存を願う熱い想いに支えられて完成したプロジェクト。先ず、使いながら保存する駅の在り方を検討するため、学識経験者5名とJR東日本の委員5名の計10名で構成された専門委員会が組織され、プロジェクトの全期間を通じて文化財活用の在り方や構造的課題などについて率直な意見交換がなされた。耐震対策では、保存する地上部の重要文化財部分と地下の新設部分の間に免震層を挿入し、十分な安全性を確保した。今回の保存復原で特徴的なのは、中央屋根の復原にあたり、天然スレート仕上げであった寄棟屋根の東面をガラス屋根にし、ホテル宿泊客の朝食レストラン(アトリウム)としたことである。重要文化財としては異例のデザインであるが、使い続ける文化遺産(Living Heritage)を象徴する部分となった。今後文化財の現代的活用がますます重要になると思われるが、東京駅丸の内駅舎の保存復原が、一つの先進的事例として社会に貢献できることを期待している。

概要その他

設計者
東京駅丸の内駅舎保存・復原設計共同企業体
所在地
東京都千代田区丸の内1
Goole Map >>
改修年
2012
建築規模
延床面積:42,972㎡、地下2階、地上3階(一部4階)、鉄骨煉瓦造、RC造(一部S造・SRC造)、免震構造
掲載書誌
・新建築2012年11月号、・東京駅100年の記憶、・赤レンガの東京駅を愛する市民の会25年
資料
日本建築学会「重要文化財東京駅丸の内駅舎保存・復原」
賞・選定
重要文化財
URL
http://www.jred.co.jp/projects/p007.html

リノベーションの手法・キーワード 等

補強, 復元・復原

 

備考

東京駅の復原改修は、横長300メートル余り、365日、多くの乗降客でにぎわう中で、一日たりとも鉄道を止めることなく行われた。築100年の建物を改修してさらに100年後の人々に届けようという壮大な事業で、日本の高度な修復技術によって、市民の夢ガ実現されたことは、誇らしい。

 

 

記録作成者

氏名
多児貞子
所属
赤レンガの東京駅を愛する市民の会事務局(会自体は、すでに解散)