コルゲートハウス

Before:川合健二邸 → After:コルゲートハウス

竣工間もない頃のコルゲートハウス。川合健二・花子ご夫妻が写っている/提供:冨田正行

南側外観/撮影:桐原武志 2023年

2階の居室/ 撮影:桐原武志 2023年

川合健二の蔵書などが収められた1階の書架。上部にコルゲートを見る事が出来る。/ 撮影:桐原武志 2023年

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川合健二邸を相続したご子息より、建物を残す事を条件に土地を含めて冨田正行が購入し、一棟貸の宿泊施設にリノベーション

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称川合健二邸コルゲートハウス
CORRUGATED HOUSE
建築用途住居施設 住宅 宿泊施設 簡易宿泊所
建築概要/
Renovation 概要

丹下健三の作品の設備設計を担当した川合健二氏の自邸。土木の暗渠で使うコルゲートで巻いた実験的な建築。

経緯:22019年8月 川合健太郎氏(川合健二ご子息)より「豊橋市大脇町のコルゲートハウスを残してくれるなら敷地、建物を自由に使ってくれないか」との依頼を受けた。40年前、初めてコルゲートハウスを尋ね川合健二氏にお会いしてその後の私自身に大きな影響を与えてくれた川合健二の考え方、建物を何とか残さなければという思いからリニューアルさせていただいた。築58年を経たコルゲートハウスの躯体は南妻面のハニカム部とコルゲートチューブの接続部がかなり劣化しており、溶接補強作業と鉄錆撤去、遮熱塗料による外部塗装工事による長寿命化工事、建物周囲にある工作物門型ゲートは残して、高架水槽塔(コルゲートチューブ)は下部の錆劣化が激しく撤去処分した。他万能トラクター(ウニモグ)空冷エンジンポルシェもほとんど原型を残さず、ガラスのみ再利用できる状態であるため鉄くず処分業者に運搬処理していただいた。内部については健二ご夫妻の生活雑貨片づけ処分、システムキッチン、トイレ水回りの造り変えと58年経た劣化部分の補強クリーニングがメイン事業で新たにエアコン設備、間接照明の設置、コルゲート部、二階床構造はクリーニング程度で竣工時のままの状態に戻した。

概要その他

設計者
(有)エム・プロダクツ/冨田正行
所在地
愛知県豊橋市大脇町大脇の谷74-31
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改修年
2022年
建築規模
S造2階建 建築面積/71.75㎡ 延べ床面積134.45㎡
資料・その他
川合健二マニュアル
賞・選定
2004年「日本建築家協会25年賞住宅部門」受賞 DOCOMOMO選定建物
URL
https://corrugatedhouse.com/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 壁面保存

 

 

 

記録作成者

氏名
冨田正行
所属
JIA東海支部愛知部会保存研究会