Cineteca Bologna

Before:Manifattura Tabacchi → After:Cineteca Bologna

敷地南側に位置したチネテーカと9月11日広場/柳沢伸也 作図

ファサードには旧タバコ工場のサインが遺構として残されている/柳沢伸也 撮影

工場建屋のあった部分の大半は広場として整備/柳沢伸也 撮影

広場はニューヨークの惨劇を追悼する名称として「2001年9月11日広場」と命名/柳沢伸也 撮影

1906年に建てられた旧タバコ工場を映画博物館に転用。ボローニャ映画館ネットワークの一つとして、新作映画専用の映画館としても機能している。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称Manifattura TabacchiCineteca Bologna
Cineteca Bologna
建築用途生産施設 工場 展示施設, アミューズメント 博物館 映画館
建築概要/
Renovation 概要

1906年に紙巻きたばこ製造のために建てられた工場建物の内、残された唯一つの建物。1952年に北郊外の新しい工場に移転するまで操業を行った。

19世紀に建てられた旧タバコ工場は、運河の水を利用し1100人以上を雇用する大規模な工場であったが、現存するのは1906年に建てられたアールヌーボー様式のファサードを持つ建物のみである。1952年に市外地郊外へ移転して以降は、映画館機能の他は放置された。
建物は映画博物館+映画館に転用され、映像文化の貴重な資料の収集や修復、展示を行っている。正面ファサードには今なお旧タバコ工場の文字が残り、外観はほぼ既存のまま保存され、歴史を伝えている。チネテーカは、映画フィルムの修復で、国際的に有名な施設となっている。
旧タバコ工場内の空地部分は、地上は芝生広場、地下は駐車場として活用されている。駐車場へは自走式スロープで入庫できるようになっており、地上部分は地域に開放されている。芝生広場は、2003年の調査時にはすでに「2001年9月11日広場(Parco 11 Settembre 2001)」というニューヨークで起きた惨劇を追悼する名称がつけられていた。 

概要その他

設計者
基本:Aldo Rossi, 実施:Roberto Scannavini
所在地
Bologna, Italy
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改修年
2003
URL
https://cinetecadibologna.it/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 部分保存, 補強, 遺構

 

備考

Cineteca Bolognaは、DAMS(旧食肉処理場)や市内のいくつかの映画関連施設と連携して運営されている。夏には、中心部の広場で野外シネマを上映している。

 

 

記録作成者

氏名
柳沢 伸也
所属
JIA再生部会