キッコーマン 御用蔵

Before:御用蔵 → After:キッコーマン 御用蔵

江戸川沿いに建てられていた御用蔵。右の建物を移築。/提供:キッコーマン

御用蔵と見学者の通路として使われている再現された朱塗りの橋。/撮影:桐原武志 2024年

杉の木桶に「もろみ」を入れ、1年かけて発酵・熟成させている様子を硝子越しに見る事が出来る/撮影:桐原武志 2024年

中庭をガラスで覆い大豆を蒸し、小麦を炒る装置が展示された見学者のエントランス/撮影:桐原武志 2024年

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江戸川沿いに建てられていた宮内庁に納める醤油醸造所を工場入口に移築。醸造を続けると共に工場見学者へ昔の醸造方法を伝える展示施設に

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称御用蔵キッコーマン 御用蔵
Goyogura
建築用途生産施設 工場 展示施設, 生産施設 展示場 工場
建築概要/
Renovation 概要

1939年(昭和14年)に建設された宮内庁御用達の醤油醸造所

「キッコーマン 御用蔵」は、宮内省(現宮内庁)に納める”御用醤油”を醸造するための施設「御用醤油醸造所(通称:御用蔵)」。「皇紀2600年」の記念事業として1939年(昭和14年)江戸川沿いに日本城郭形式で建築された旧御用蔵は、老朽化が進んでおり、70 年を節目に現在の場所に移築が行われた。移築のコンセプトは「伝統と革新」。移築前の原型をなるべく再現して、アプローチは趣のあるシークエンスを受け継ぐ。一方で最新のテクノロジー機能を加え、旧中庭部にガラスボックスを設置して展示空間を拡張、醤油醸造の歴史や創建当時の醸造過程を体験できる構成とし、現在ももろみを熟成させる仕込み工程が実際に行なわれている。

概要その他

設計者
プランテック
所在地
千葉県野田市野田110
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改修年
2010年
建築規模
木造、2階建て、延床面積469㎡
賞・選定
2011グッドデザイン賞、2011JIA優秀建築選
URL
https://plantec.co.jp/project/kikkoman/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 被覆, 移築・曳家

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原 武志
所属
Free /JIA再生部会