ONOMICHI U2

Before:県営上屋2号(海運倉庫) → After:ONOMICHI U2

貨物用の引き込み線があった1960年頃の建物と周辺の状況/提供:尾道市

海運倉庫の姿を残した外観/桐原武志(2021年12月)

自転車を持ち込むことのできるホテル/柳沢伸也(2014年8月)

ジャイアントが運営する自転車ショップ&レンタルスペース/柳沢伸也(2014年8月)

関連タグ: , ,

戦時中に建てられた海運倉庫をそのまま残し、サイクリストのためのホテルを中心とした複合施設へ転用。自転車ショップ、レストラン、カフェ、バー、ショップなどを併設。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称県営上屋2号(海運倉庫)ONOMICHI U2
ONOMICHI U2
建築用途交通流通施設 流通倉庫 宿泊施設, 商業施設 ホテル 店舗, 飲食店, その他
建築概要/
Renovation 概要

戦時中の1943年に建てられた船荷倉庫。船で肥料等を運ぶために作られたが、近年はまったく使われていなかったため、広島県、尾道市、民間企業の3者で複合施設へと改修した。

「しまなみ海道をサイクリストの聖地にする」という方針をもとに、広島県、尾道市、民間企業が協力して複合施設へ改装した事例。
デザイン手法としては、既存の大空間に小さなスケールの連続と路地の形成を図っている。ホテル部分は約6mという高い天井を利用して、既存のRC造の躯体に負担を掛けないよう軽量鉄骨で2層化し、室数を28室確保した。室内のラウンジだけでなく、廊下や客室内に自転車を持ち込むことが可能だ。木材、モルタル、スチール等の古民家や造船の街にちなんだ材料を採用し、漁船ランプなどの照明を設置するなど瀬戸内らしさを作り出している。
屋根には適所にトップライトを設け、内部空間に自然採光を取り込んだ。内部の架構部分は、使用契約後の原状復帰の可能性を考慮して、解体が容易な軽量鉄骨による架構システムで構成されている。既存躯体には、耐震補強が施された。

概要その他

設計者
SUPPOSE DESIGN OFFICE
所在地
広島県尾道市西御所町5-11
Goole Map >>
改修年
2014
建築規模
地上2階
掲載書誌
新建築2014年5月号
URL
https://onomichi-u2.com/

リノベーションの手法・キーワード 等

トップライト

用途変更, 痕跡, 挿入, 同化

 

 

 

記録作成者

氏名
柳沢伸也、桐原武志
所属
JIA再生部会