千鳥文化

Before:千鳥文化住宅 → After:千鳥文化

リノベーション前の外観/Google ストリートビューより 2015年撮影

外観:大きく開かれたアトリウムが建物の切り口の様に見える。/桐原武志  2026年撮影

エントランスとしてのアトリウム。吹抜けの木造軸組みが来歴を物語っている。/桐原武志  2026年撮影

2階床を撤去して吹抜けとしたホール。集会や展示に活用されている。/桐原武志  2026年撮影

[No247] 場当たり的な増改築や道路に面して小さな店舗が並ぶ風景も北加賀屋の来歴として継承し、クリエイターや地域の人々の交流の場にリノベーションされている。

リノベーション概要

Before

建築名称千鳥文化住宅
建築用途住居施設, 商業施設 集合住宅 飲食店
建築概要

造船業の従業者のために建てられた1階が労働者向けの飲食店、2階がアパート。場当たり的な増改築が繰り返されていた。

After

建築名称千鳥文化
Chidori Bunka
建築用途 集会施設, 展示施設, 事務所, 商業施設 その他 展示場 オフィス 飲食店
リノベーション概要

かつて大阪市住之江区の北加賀屋は造船業の街として栄え、そこで働く労働者向けの飲食店と住居として「千鳥文化住宅」が建てられ、増改築がくりかえされた。その後造船業が北加賀屋から撤退するに伴い、一帯の土地を所有する千島土地が中心となり「北加賀屋クリエイティブ・ビレッジ構想」が生まれ、”ものづくりのまち”から”アート”のまちへと変貌が始まった。
「千鳥文化住宅」もドットアーキテクツが中心となりクリエイターや地域交流を育む「千鳥文化」へとリノベーションが始まった。場当たり的に増改築された既存躯体の実測調査をする中で、ドットアーキテクツは当時の資材の継ぎ接ぎや、大工のイレギュラーな施工の面白さに触れ、歴史的な価値がある文化財のような建物を残す理由は無いが、北加賀屋の来歴を継承する意義を感じ可能な限り残しながら現在のニーズに合わせて生き生きと活用出来るリノベーションが行われている。文化財だから残すのではなく、文化財でなくても庶民の暮らしの積層を現在に活かす視点が千鳥文化にはあふれている。さらにドットアーキテクツは千鳥文化の初期の運営に関り、在来の新築建物で見られる竣工した時点で建築家の業務が終了するのではなく、建物の継承に関わっていく建築家の新たな職能が実践されていた。

設計者 ドットアーキテクツ
所在地 大阪府大阪市住之江区北加賀屋5-2-28
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改修年 1期:2017年、2期:2019年  以降も改修は続けられている
建築規模 地上2階建、延床面積:573.48㎡
掲載書誌 TOTO通信 2024年春号 、新建築2018年4月号、新建築2021年8月号、新建築2025年9月号
URL https://jp.toto.com/pages/knowledge/useful/tototsushin/2024_spring/case05/

リノベーションの手法・キーワード 等

地域に開く

用途変更, 痕跡, 補強, アート

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原武志
所属
Free JIA再生部会