大谷グランド・センター

Before:山本園大谷グランドセンター → After:大谷グランド・センター

廃墟状態の建物外観/撮影:中村晃 提供:大谷グランド・センター

平和観音からの遠望。採掘された大谷石採石場に組み込まれるように建設されている。/桐原武志 撮影:2026年

レストラン内観。梁下まで開かれた開口から大谷石がシンボルのように見える。/撮影:浜田昌樹 提供:針谷將史建築設計事務所

石の崖にへばり付いていた部分を減築し、石と建築が互いに自立する関係性が生まれた/撮影:浜田昌樹 提供:針谷將史建築設計事務所

[No255] 閉業し30年間廃墟状態であった温浴、宴会施設を躯体と大谷石の壁を残し、スケルトン状態にし、大谷石の崖と建築の関係性を見直し飲食店とアートスペースにリノベーション。 

リノベーション概要

Before

建築名称山本園大谷グランドセンター
建築用途アミューズメント
建築概要

宴会場付きの温浴施設として建設され、閉業後30年以上にわたり廃墟となっていた

After

建築名称大谷グランド・センター
Oya Grand Center
建築用途 展示施設, 商業施設 店舗, 飲食店
リノベーション概要

<針谷將史建築設計事務所ウェブサイトより引用>
 既存建物は30年以上放置されていた状態であったため、解体と同時に漏水などで傷んでいる躯体の安全性を調査しながら進めた。また、大規模な改修にあたることから、用途変更の申請を行い確認済証の取得手続きを行った。手続き上、建設当時の床面積を超える改修は許可されないため、面積を上回らないことを前提にデザインを検討した結果、新規のエレメントを増築するのではなく、解体と減築を主としたデザインとした。結果的にはこの制約が、人と空間と石の新たな関係性を構築するための創造的なルールとして機能した。解体後に発覚した躯体の補修費用が大きく、改修にかける予算が限られていたため、ガラスのサイズや割付を小さくする、サッシの仕上げは錆止め塗装までとする、鉄骨は現場溶接ではなくボルト接合とする、大谷石積みの内装壁は保存する。解体して出た大谷石は再利用する、などの工夫を施し、それが建築のデザインの個性となるように設計をおこなった。
 建築空間のデザインは、石にへばり付いていた仕上げや床スラブ、垂壁の減築を行い、石と建築が互いに尊重しあい自立するよう、既存の街が本来持っており関係性に近付けたいと考えた。石の崖との間に新たに生まれた間隙によって、石とコンクリートの構造体は局所的な接点を持ちながら自立し、石は下地や建材としての役割から解き放され、本来の物質としての存在する時間を取り戻す。

設計者 針谷將史建築設計事務所
所在地 栃木県宇都宮市大谷町1396-29
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改修年 2025年
建築規模 構造規模:RC造地上2階建て、 延べ床面積:799.86㎡
掲載書誌 新建築 2026年3月号、GA JAPAN 199
関連組織 等 トータルマネージメント:井上総合印刷 総合プロデュース:bonvoyage
URL https://masafumiharigai.jp/works/oya-grand-center/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 痕跡, 減築, アート

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原武志
所属
Free/JIA再生部会