開化堂カフェ

Before:内濱架線詰所 → After:開化堂カフェ

閉鎖後シャッターが下り、閉ざされていた外観/提供:開化堂 撮影:2015年

河原町通リに面する外観。入口周りのアールデコ様式のデザインと保線用車両を格納した大きな天井と開口部が特徴/撮影:桐原武志 2026年撮影

架線修理の特殊車両を格納するための高い天井と大きな開口を活かした1階のカフェ/撮影:桐原武志 2026年撮影

真鍮の手摺、古い壁にやわらかい光が降り注ぐ、古さを活かした階段室が心地よい。/撮影:桐原武志 2026年撮影

[259] 40年もの間、閉ざされていた市電の架線保守施設を「京都市資産有効活用市民等提案制度」を活用し、古さを活かしたカフェにリノベーション

リノベーション概要

Before

建築名称内濱架線詰所
建築用途その他
建築概要

京都市電の架線保守施設として1927に建設されたが市電の撤廃に伴い40年近く閉鎖されていた。

After

建築名称開化堂カフェ
Kaikado Café
建築用途 商業施設 飲食店
リノベーション概要

 旧内濱架線詰所・・京都市電の架線が断線・故障した際に、緊急復旧・保守を行うための保線施設で2階は保線員の詰所、1階は架線修理のための特殊車両を格納する天井の高い車庫と出入りするための大きな開口部を有しているRC造2階建ての建物。
 経緯・・近くに工房がある1975年創業の茶筒の老舗「開化堂」が、京都市の私有財産の有効活用のアイディアを提案する「京都市資産有効活用市民等提案制度」に京都市電内濱架線事務所の空間を活かしたカフェを提案し採用された。
 建物の歴史と痕跡を活かす・・保存されたアールデコ様式の装飾がなされた入り口や階段の真鍮パイプの手摺。保線用車両が出入りしていた開口ぶはシャッターを撤去し、光が室内に注ぐ大きな開口部に。長年の時間が累積した壁面、壁に残された時刻表の落書きなど、極力手を加えず架線保守施設の痕跡を残し古さを活かしたリノベーションがなされている。
 屋外テラスと外壁・・建物の背部には緑で囲まれた屋外テラスがあり、テラスに面する外壁は、同時代に建設された同潤会アパートの外観を思わせるデザインとなっている。テラスの家具はデンマークのブラント「PALISSADE COLLECTION」で統一され、外壁と北欧の感性とのコラボが心地よい。
 地域への展開・・開化堂の近くに2023年に移転した京都市立芸術大学と提携し、伝統とものづくりを発信る拠点となることが期待される。

設計者 「OeO」  デンマークのデザインスタジオ
所在地 京都府京都市下京区河原町通七条上る住吉町352
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改修年 2016年
建築規模 鉄筋コンクリート造2階建、建築面積92㎡
賞・選定 登録有形文化財
主な関連法規、条例、助成金 等 京都市資産有効活用市民等提案制度
URL https://www.oeo.dk/architecture/future-crafts/

リノベーションの手法・キーワード 等

地域に開く

用途変更, 痕跡

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原 武志
所属
Free JIA再生部会