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ラ・セッラ(巨大なタイプライター)
分類:After

[No209]オリベッティ社の理念に基づいて1970年代に建てられた複合施設。ホテル、会議場、映画館、プールなどを備えた多目的施設として設計され、その独特な形状から「巨大なタイプライター」と称された。2018年に「20世紀の産業都市」として世界遺産に登録。放棄されていた建物を歴史的価値を損なわず、ミニアパートメント型宿泊施設として再生。さらに、最新の環境技術を採用しながら再利用する「Retrofitting the UNESCO site of Ivrea」プロジェクトが進行中。

バジリカ・パッラディアーナ
分類:After

[No206]15世紀に建てられたゴシック様式の市庁舎を、ルネサンス建築の巨匠アンドレア・パッラーディオの設計により、周囲に2層のロッジア(回廊)が増築された建物である。改修から400年以上経った現在、ヴィチェンツア市のシンボルとして、また、市民が日常的に利用できる「公共の場」として、展覧会や文化イベント会場に活用されている。

ガラータ海の博物館
分類:After

[No205] ジェノヴァ旧港地区に位置する「ガラータ海の博物館(Galata Museo del Mare)」は、17世紀に建てられた造船所・倉庫群を再生し、2004年に開館した海洋博物館である。かつてこの地は、ジェノヴァ共和国の海軍を支えたガレー船の建造や港湾倉庫として機能していたが、20世紀以降は衰退。都市再生プロジェクトの一環としてスペインの建築家ギジェルモ・バスケス・コンスエグラが改修設計を担当し、歴史的構造を保存しながらガラスファサードなどの現代的要素を挿入することで新たな文化施設として蘇らせた。