「旧根岸競馬場」の保存活用はいかに?

2024.03.11 更新 カテゴリ:コラム

根岸競馬場は1929年に建設され、我が国初の洋式競馬場として知られる。
この歴史的建造物は、建築家J.H.モーガンの設計によって建てられた。
戦後は
連合軍に接収され、1982年に他の根岸公園部分と合わせて国へ返還され、
さらに1987年には横浜市の管理下へ移された。

ここに紹介する写真は、競馬場の1等観覧席を北西方向から撮影したものである。
南側は米軍の占領軍住宅等が近接しているため、横浜市は改修工事を躊躇している。
この結果、高いネットフェンスに囲まれ、放置された状態が続いている。

2024年3月1日現在で、建物の未来についての方針は、まだ決まっておらず、
保全処置が講じられていないため、建物は崩壊の危機に瀕している。

この場所は現在、根岸森林公園と知られ、休日には地域の家族連れでにぎわっている。
この貴重な近代文化遺産を活用することで、地域に新たな息吹をもたらすことを願う。
(視聴者のウェブサイトへの情報提供により、以前のコラムを訂正追記しました。
ありがとうございました。文・写真:柳沢伸也)