トヨタ産業技術記念館

Before:旧豊田紡織本社工場 → After:トヨタ産業技術記念館

紡績第二工場内観/提供:トヨタ産業技術記念館  1992年頃

繊維機械館:林立する柱の大半は当時の木材をそのまま活用し再現している。/撮影:桐原武志 2021年

動力の庭より繊維機械館の煉瓦壁面:経年の風合いを残しながら修復工事がされている。/撮影:桐原武志 2021年

新築されたエントランスホール。工場の鋸屋根を引用し現代のデザインとなっている。/撮影:桐原武志 2021年

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[No011] 紡織工場のレンガ壁や木造列柱を保存しながら、ノコギリ屋根のイメージのエントランスや自動車館が挿入され、産業技術の博物館として生まれ変わった。

リノベーション概要

Before

建築名称旧豊田紡織本社工場
建築用途生産施設 工場
建築概要

大正時代のレンガ造りの工場建物

After

建築名称トヨタ産業技術記念館
Toyota Commemorative Museum of Industry and Technology
建築用途 展示施設 博物館
リノベーション概要

ノコギリ屋根が幾重にも連なる紡織工場。リノベーション時には、そのレンガ壁や木造列柱を保存しながら現代のフォルムを挿入することで、産業技術の博物館として生まれ変わった。まず、大正時代に建設された紡績第二工場は、171本ものヒノキの柱が林立する木造列柱空間がそのまま残され、「繊維機械館」として再生された。創建時の姿が保存された機械繊維館に対して、エントランスロビーは光降り注ぐ現代の空間である。ノコギリ屋根のフォルムを継承しつつ新たなデザインによって大屋根が架けられ、かっての紡織工場のスケールを超えた劇的な大空間が実現されている。

設計者 竹中工務店
所在地 愛知県名古屋市西区則武新町4-1-35
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改修年 1994
建築規模 鉄筋コンクリート造,鉄骨造,、木造/地上2階 延床面積: 27,127㎡
掲載書誌 ディテール No.167、近代建築 2005.5
賞・選定 第48回BCS賞
URL https://www.tcmit.org/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 痕跡, 引用

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原武志
所属
Free JIA再生部会