アンドレ・シトロエン公園

Before:シトロエン自動車工場 → After:アンドレ・シトロエン公園

噴水広場と熱帯温室/柳沢伸也(2005年)

噴水広場から気球の上昇を見る/柳沢伸也(2005年)

シトロエンを利用した売店やオブジェ/柳沢伸也(2005年)

パリ中心部のセーヌ川に面した旧自動車工場を、工場の痕跡を残しながら市民に親しまれる都市型公園に転用。敷地面積14㏊の園内には、芝生広場の他、熱帯温室、人口池や気球広場、噴水広場等多様な空間によって構成されている。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称シトロエン自動車工場アンドレ・シトロエン公園
Andre Citroen Park
建築用途生産施設 工場 その他 ランドスケープ(公園、広場)
建築概要/
Renovation 概要

1982年まで自動車会社シトロエンの工場として稼働。工場の延べ面積は55,000㎡、1日に250台の自動車を生産していた。工場移転後は、地域再生が模索されていた。

パリ南西部のセーヌ川岸に面したアンドレ・シトロエン公園は、1992年にシトロエン自動車工場跡地の再開発によって作られた。公園内の売店やキオスクなど、シトロエン工場の痕跡が各所に残されている。設計は、造園家と建築家 (アラン プロヴォスト、ジル クレマン、パトリック ベルジェ、ジャン ポール ヴィギエ、フランソワ ジョドリー) が協働して行った。公園は、ホワイトガーデン、ブラックガーデン、中央公園の3つのテーマに分かれ、大きな芝生広場、水路・水盤、熱帯温室、庭園、噴水広場、気球広場等から構成される。中でも高度150m上昇する気球は大人気で、地域住民からの評価も高い。公園の建設に先立ち、周囲には共同住宅、オフィス街、医療施設が作られ、街全体が計画的に作られている。

概要その他

設計者
Gilles Clément, Alan Provost, Patrick Berger, Jean-François Jodry and Jean-Paul Viguier
所在地
フランス、パリ
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改修年
1992
建築規模
14ha
掲載書誌
資料
https://en.parisinfo.com/paris-museum-monument/71445/Parc-Andre-Citroen
URL
https://en.parisinfo.com/paris-museum-monument/71445/Parc-Andre-Citroen

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 部分保存, 痕跡

 

備考

設計者はコンペで選定された。事業主体DPJEV。
産業革命時代に建設された工場建屋の一部が残され、売店等に利用されている。
のこぎり形状の屋根に、工場跡地の記憶を残す。

 

 

記録作成者

氏名
柳沢伸也
所属
JIA再生部会