ロッカクパッチ

Before:喜久屋質店 兼自宅 → After:ロッカクパッチ

リノベーション前の外観/撮影・提供:石井大吾

外観、質店時代と殆ど変わらない/撮影:中村絵 提供:石井大吾デザイン室

1階のカフェ・共用スペース・レンタルスペースの内観/撮影:中村絵 提供:石井大吾デザイン室

地域の方々の集まりの場になっている/桐原武志 2023年撮影

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増築と改修が繰り返され、オーナーからは「複雑骨折した上に治療の方法を間違えた建築」と評価された建物を、低予算で商店街を含む近隣地域の拠点となる施設に

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称喜久屋質店 兼自宅ロッカクパッチ
ROKKAKU PATCH
建築用途住居施設, 商業施設 住宅 店舗 住居施設, 集会施設 住宅 地区センター
建築概要/
Renovation 概要

六角橋で数十年質屋を営んでいた建物。前オーナーが閉業し新オーナーが新たな活用を模索

<新建築2023年2月号より抜粋>・・今後10年、20年と利用に耐える収益物件かつ、商店街を含む近隣地域において拠点となりうる建築にしたいというのが新たなオーナーからの要望であった。建築として価値があるかと言えばそうではなく、増築と改修が繰り返されており、管理状態も不十分で安全面でも不安であった。・・・このような改修計画の際、設計者に求められる最初の役目にコストの配分がある。・・・内外装共に、補強や修繕を要しない部分は割り切って既存のままとしている。そして限られた手数である耐震補強がそのまま平面計画となり、仕上げになることを考えた。結果的に、建築当時からの仕上げがリノベーション後の空間の特徴としても浮かび上がり、この街の中で経てきた時間をそのまま継承する空間となった。外観についても、今回の改修でほとんど変化していない。価値のある建築とは言えないが、街の中で数十年と佇んできた時間に価値があるのか、そんな問いも含まれるプロジェクトなのかもしれない。

概要その他

設計者
石井大吾デザイン室
所在地
神奈川県横浜市神奈川区六角橋1-12-22
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改修年
2022
建築規模
延床面積:223.17㎡、階数:地上2階、構造:木造
掲載書誌
新建築:2023年2月号
URL
https://www.daigoishii.com/works

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 痕跡, 補強

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原武志
所属
Free JIA再生部会