日比谷OKUROJI

Before:鉄道高架橋 → After:日比谷OKUROJI

リノベーション前の高架下の様子/提供: 吉田裕一建築設計事務所

鉄筋コンクリートの高架(左)は白く塗られ、組積煉瓦造の高架(右)と対比させた路地空間/撮影:桐原武志 2023年

有楽町側の架道橋からの入口、高架の高さの違いが判る/撮影:桐原武志 2022年

内幸町側の外観 /撮影:桐原武志 2023年

建設時代が異なる組積煉瓦造と鉄筋コンクリートの個性を対比させ、高架橋下を魅力的な路地商業施設に

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称鉄道高架橋日比谷OKUROJI
HIBIYA OKUROJI
建築用途交通流通施設 倉 商業施設 店舗, 飲食店
建築概要/
Renovation 概要

JR東日本(山手線、京浜東北線、東海道本線)、JR東海(新幹線)が通る鉄道高架橋下の空間

<吉田裕一建築設計事務所Websiteより抜粋>JR東日本(山手線、京浜東北線、東海道本線)、JR東海(新幹線)が通る鉄道高架橋の下を300メートルにわたって開発した計画である。・・・鉄道高架橋が併走する特異な立地にあらためて商業施設として計画するうえで、高架下空間にとってノイズとなるものを徹底的にコントロールすることを試みている。具体的には新しく建てる建築をできるだけ簡素化し、使用するマテリアルを限定し、色数を抑え、間接光と反射を利用し、新しくつくられる建築よりも高架を浮かび上がらせた。そうすることで建築はレイヤーの最背面へ滑り込み、高架橋の存在が前面に出てくる。そして建築が空間の調停役を担わず、高架下空間から店舗のインテリアへダイレクトにつながる状態になるよう心がけた。周辺のコンテクストを読み込んでリーシングされた個性的な各店舗は、一定のサインや配色のレギュレーションがありつつ、それぞれのアイデンティティを損なわないようデザイン調整し、上質な店装を作り上げている。 <備考に続く>

概要その他

設計者
吉田裕一建築設計事務所+東鉄工業+交建設計+AE+SUPERBALL
所在地
東京都千代田区内幸町1-7-1
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改修年
2020
建築規模
敷地面積:8,673.51㎡、建築面積:5117.73㎡、階数:地上2階
掲載書誌
新建築 2020年12月号
URL
https://mag.tecture.jp/project/20210330-24132/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 対比, 遺構

 

備考

< 吉田裕一建築設計事務所Websiteより抜粋>鉄道を走らせるという単一用途のためにつくられた鉄道高架橋がもっている強度を生かし、ノイズを丁寧にコントロールしながら商業施設として転用することで、豊かな自律性をもった風景が現れた。街の姿を変えてしまうような再開発ではなく、そこにもともとあった街の記憶をあぶり出すような手法とすることで、年輪のように重層化されながらこの場所でしかなし得ない、新しい文化が醸成されることを期待している。

 

 

記録作成者

氏名
桐原 武志
所属
Free JIA再生部会