立教学院展示館

Before:立教大学図書館 → After:立教学院展示館

旧図書館の内観/提供:立教大学

光がコントロールされ、歴史的建物と展示が融合した展示室/撮影:桐原武志 2023年

レンガにツタが絡まる外観/撮影:桐原武志 2023年

左:外光をコントロールする窓スクリーン。右:内部照明で文字が浮かび上がる説明パネル/撮影:桐原武志 2023年

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建築の歴史的価値を継承し、展示ストーリーと融合させた展示空間

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称立教大学図書館立教学院展示館
Rikkyo Exhibition Hall:The Heritage and Future of Rikkyo 
建築用途図書館資料館 図書館 展示施設
建築概要/
Renovation 概要

1919年に落成したレンガ造りの図書館。

歴史的建築を活用する手段として、展示施設にする事例は多いが、建物と展示物が調和している事例は少ない。立教学院展示館は建物の歴史的価値を活かし、展示内容と一体になった展示空間の好事例である。
単純な長方形で左右対象の建物は屋根の小屋組の形状も含め南北に強い軸線を感じさせる建築に合わせ、展示什器の配置も、中央に通路をとり、左右対称に配置された展示ケースは軸線と一致させている。さらに、古い建物と展示空間が融合しているのは、照度を低く抑えた照明計画にもある。展示の什器は古い建物と対比するシャープな形状だが、照度が低い空間では古い建物と融合している。この建築の魅力の一つが力強い小屋組にある。小屋組部分は暗くなり見えにくい場合が多いが、ここでは天井を柔らかく照らす照明により、小屋裏を含めて空間に一体感が生まれている。
大きなガラスの開口面には、ロールスクリーンが降ろされているが、遮光ではなく、窓枠がスクリーンにシルエットとして写り込み、古い建物の趣を伝えている。

概要その他

設計者
乃村工藝社
所在地
東京都豊島区西池袋3-34-1
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改修年
2014
建築規模
煉瓦造 2階建て
URL
https://www.rikkyo.ac.jp/research/institute/hfr/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 同化

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原武志
所属
Free、JIA再生部会