みはらし亭

Before:別荘→旅館「みはらし亭」 → After:みはらし亭

旅館(みはらし亭)時代の外観/提供:尾道学研究会

尾道市街を見渡す外観は全て窓になっている。/撮影:桐原武志 2022年

千光寺参道側のエントランス外観。/撮影:桐原武志 2022年

客室内観。窓の先には尾道の市街が広がる/撮影:桐原武志 2022年

尾道の「茶園」文化を伝える重要な建物だが、廃業し空き家状態になっていた旅館「みはらし亭」をゲストハウス「みはらし亭」

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称別荘→旅館「みはらし亭」みはらし亭
MIHARASHI-TEI ONOMICHI GUEST HOUSE
建築用途住居施設 別荘 宿泊施設 簡易宿泊所
建築概要/
Renovation 概要

尾道三山の山麓、千光寺の境内の見晴らしのいい場所に建てられた別荘。戦後に旅館として活用された後、30年近く空き家になっていた。

<渡邉義孝氏(NPO尾道空き家再生プロジェクト)より> ・・・街中からいつも見えている尾道の「顔」のような建物ですが、老朽化と雨漏りが進み、ひどい状態のままで空き家になり放置されていたものです。これを「絶景を独り占めできるゲストハウス」として再生する、というのがこの計画です。工事を始める前に、この建物も国の登録有形文化財にしました。
空き家の多くは山手の斜面地に集中していて、荷物の上げ下ろしひとつとっても、マンパワーに依存せざるをえません。みはらし亭はまさにその典型でした。一方、実際に体を動かして家を直してみたいというニーズが高まっているという面もあります。そこで「空き家再生夏合宿」と題して全国からボランティアを募り、1 週間寝泊まりしてもらいながらひとつの空き家を直していくというイベントをこの建物でも実施しました。3回にわたり、 全国から延70名以上が参加してくれました。
工事には 3000 万円近い工事費がかかりました。その費用調達のために、はじめてクラウドファンディングに挑戦し、目標額 200 万円に対して400 万円の支援を集めることができました。・・・・・・

概要その他

設計者
NPO尾道空き家再生プロジェクト
所在地
広島県尾道市東土堂町15-7
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改修年
2016年
賞・選定
登録有形文化財
URL
https://miharashi.onomichisaisei.com/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 補強

 

備考

NPO尾道空き家再生プロジェクト(以降空きP)とは・・・尾道の斜面地に多く存在する資産価値が低い空き家の再生を目指し現理事の豊田雅子氏が中心となり発足したのが空きPです。その活動はおおくの市民を巻き込み、空き家バンク事業の運営、空き家を宿泊施設に改修してのゲストハウス運営、壊さない不動産屋「尾道瀬戸際不動産」の運営、各種イベントの開催など行っています。

 

 

記録作成者

氏名
桐原武志
所属
Free JIA再生部会