創想舎(楢村徹設計室 事務所)

Before:楠戸邸 北納屋 → After:創想舎(楢村徹設計室 事務所)

改修前の北側外観/撮影・提供:楢村徹設計室

通りに以前の雰囲気と新しい質を提供する北正面/撮影:畑 亮  提供:楢村徹設計室

色どりの木・土・鉄が作るヴァナキラー・モダンな2階のホール/撮影:畑 亮 提供:楢村徹設計室

庭から臨む/撮影:畑 亮 提供:楢村徹設計室

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母屋は国の登録文化財であるが、この建物は北東の角にあり、藍染めの納屋であった。そのため思い切った再生が可能であった。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称楠戸邸 北納屋創想舎(楢村徹設計室 事務所)
Sosousha, TORU NARAMURA & Associates Architectural Office
建築用途その他 事務所 オフィス
建築概要/
Renovation 概要

江戸後期のものと推測される藍染めの納屋。痛みも激しく、解体することも検討されていた建物である。

建物そのものの価値は納屋レベルのため、それほど高いものではなく、かえって思い切った再生が可能であった。そこで、コンセプトとして、世界のヴァナキラーな要素を対比せ、デザインの新しい触発と融合を試みてみた。
 ヴァナキュラーとは、「風土的な、土着的な」という意味である。この建物には日本のヴァナキュラーである「民家」と、世界のヴァナキュラーとしてモロッコのカスバにある土の塔とベニスにあるイタリアンスタッコの壁を取り入れ、二つのヴァナキュラーの対比により、新しい感覚のデザインを生もうと目論んだのである。
 2階部分に設計の作業スペースをとり、1階部分は私自身の部屋とオープン・サロンに。サロンはいろいろな催しや会合に活躍し、町と設計事務所との距離を近づけるように試みている。町に対して「開かれた場」で、町への想いを形に創造して発信していく場といして「創想舎」と名付けた。

概要その他

設計者
有限会社 楢村徹設計室/楢村 徹
所在地
岡山県倉敷市東町1-3
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改修年
2000年
建築規模
建築面積:126.82㎡/延床面積:198.19㎡ 1階床面積:102.94㎡/2階床面積:95.25㎡
掲載書誌
住宅建築別冊・55 民家は甦る 岡山「古民家再生工房」の軌跡 住宅建築332号,1月,2002年
賞・選定
日本建築学会 中国支部 建築文化賞
URL
http://toru-naramura.jp/index.html

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更

 

 

 

記録作成者

氏名
楢村 徹
所属
楢村徹設計室 主宰