ボローニャ近代美術館(MAMbo)

Before:市営パン工場 → After:ボローニャ近代美術館(MAMbo)

旧パン工場の外壁を保存し美術館に転用された建物/柳沢伸也 2017年撮影

親水公園側から見たボローニャ近現代美術館MAMbo/柳沢伸也 2017年撮影

隣接する親水公園は産業遺産の運河を転用/柳沢伸也 2017年撮影

旧タバコ工場地区の再開発の一環として行われたプロジェクト。旧パン工場の建物は、近代美術館へ転用された。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称市営パン工場ボローニャ近代美術館(MAMbo)
Museum of Modern Art in Bologna(MAMbo)
建築用途生産施設 工場 展示施設 美術館
建築概要/
Renovation 概要

第一次世界大戦中の食料不足を解決するために、1915年、公設のパン工場として建てられた。第2次大戦中の爆撃により、破壊されたまま長い期間放置されていた。

旧タバコ工場地区の再開発の一環として行われたプロジェクト。親水公園を挟んで、対岸のEx Tabacchi映画博物館やDAMSとつながっている。
旧建物は、第一次世界大戦中の食料不足を解決するために、1915年、公設のパン工場として建てられた。第2次大戦中の爆撃により破壊されたまま長い期間放置されていたが、近現代アートを専門とするボローニャ近現代美術館に転用された。
基本設計はアルド・ロッシで、ミラノのスタジオ・アラソシアティの実施設計により実現された。地上3階、地下1階の美術館には、展示スペースや倉庫といった美術館機能の他、新たにカフェ、レストラン、アートブック店を併設している。運河に沿って階段とエレベーターを一部増築した他、天窓の設置を行っている。

概要その他

設計者
基本設計:Aldo Rossi、実施設計:ARASSOCIATI
所在地
Bologna, Italy
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改修年
2007
建築規模
地下1階、地上4階建て、延べ面積:約9000㎡
資料・その他
発注者: ボローニャ市、ボローニャ銀行
資料・その他(PDF)
[ PDF版資料ダウンロード ]
URL
https://www.mambo-bologna.org/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 痕跡, 壁面保存, 減築, 補強

 

備考

ボローニャ市街地に見られる典型的なポルティコなど、外観はほぼ旧パン工場のまま保全され、パン工場の名残である煙突も残された。この建物は文化財認定されていないものの、保存改修にあたっては元の建築的特徴を尊重し、構造補強など建築的な介入について最小限に抑えられている。

 

 

記録作成者

氏名
柳沢 伸也
所属
JIA再生部会