クエリーニ・スタンパーリア財団

Before:the Querini Palace → After:クエリーニ・スタンパーリア財団

2003年時点の運河と宮殿/柳沢伸也

運河に面した玄関/柳沢伸也

広場から見たファサードと橋/柳沢伸也

C.スカルパの設計による橋/柳沢伸也

16世紀に建てられたこの貴族の邸宅は、C.スカルパ、V.パストール、M.ボッタ、M.デルッキといった当代の一流建築家たちによってリノベーションされ、現在は美術館として公開されている。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称the Querini Palaceクエリーニ・スタンパーリア財団
The Fondazione Querini Stampalia
建築用途住居施設 住宅 図書館資料館, 展示施設 図書館, 資料館 美術館
建築概要/
Renovation 概要

ヴェネツィア中心部に位置するこの歴史的建造物は、16世紀にヴェネツィアの貴族であったクエリーニ家の邸宅として建設された宮殿であった。

16世紀に建てられた貴族の邸宅は、1959年にC.スカルパ、1990年にV.パストール、1994年にM.ボッタ、2018年にM.デルッキによってそれぞれ異なる時期にリノベーションされた。現在、この邸宅はクエリーニ家のインテリア、アーカイブ、そしてアートを収蔵する美術館として公開されている。
C.スカルパは1階を改修し、展示や会議のための空間を新設、さらに中庭や橋をデザインした。水面の光の揺らぎを映し出す天井や、革新的デザインのRC壁は、当時の伝統に挑戦するものだった。V.パストールはヴェネチア建築大学の教員としても活動しながら、宮殿を一体化する階段を設計した。
M.ボッタは、新しいエントランス、屋根付き中庭、および講堂を石や金属、黒白、グレーと赤の対比で表現した。M.デルッキは、視覚的な連続性を高めるために一連の仕切り壁を取り壊し、開口部を新設し、宮殿の歴史的痕跡を再び浮き彫りにした。

概要その他

設計者
Carlo Scarpa(1961), Valeriano Pastor(1990), Mario Botta(1994), and Michele De Lucchi(2018)
所在地
Venezia, Italy
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改修年
1961-63,1990,1994,2018
資料
https://www.querinistampalia.org/en/
URL
https://www.querinistampalia.org/en/category-collection/architecture/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 痕跡, 壁面保存, 対比

 

備考

M.ボッタはヴェネツィア建築大学の学生時代に、この宮殿の図書館を利用し、大きな影響を受けたとされる。

 

 

記録作成者

氏名
柳沢伸也
所属
JIA再生部会