タカオネ

Before:ホテル → After:タカオネ

街並みにそぐわない色調の外観/提供:海法圭建築設計事務所

外壁を木のルーバーで覆い、高尾の環境に馴染ませた外観/撮影:桐原武志 2024年

元駐車場をカフェに改装。床には駐車場の痕跡が残されている/撮影:soichiro suizu 提供:海法圭建築設計事務所

宿泊室:木の床とコンクリートの壁と天井の素材感が素朴な落着きを作り出している/撮影:soichiro suizu 提供:海法圭建築設計事務所

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高尾山の自然と一体となった体験型宿泊施設

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称ホテルタカオネ
TAKAONE
建築用途宿泊施設 ホテル 宿泊施設 ホテル
建築概要/
Renovation 概要

高尾山口駅前の街並みにそぐわない外観のホテル

<海法圭建築設計事務所Websiteより引用> 町が終わり森が始まる場所に建つホテルの在り方を考えた。目指したのは、単なる宿泊施設ではなく地域の新たな拠点となること。日帰り登山客が中心の高尾山で、山や川、町での過ごし方を再発見するための活動拠点であり、地域のプレイヤーが高尾の魅力を共有する交流拠点であり、都市生活者が高尾での生活をプレ体験する体験拠点でもある。
宿泊者でなくても多様な過ごし方ができる場所をつくった。道路に面する「まちのテラス」では、サイクリストや犬の散歩をする人などが自由に休み、日常的にものづくりワークショップが開かれる。半屋外だった部分を屋内にして、地域住民や宿泊者が出会うことを意図したウェルカムカウンターのあるカフェ「キッチン」とした。・・・・・
解体時に出たRCガラや山で拾い集めた落ち葉、近隣の山の枝払い材や丸太などを内外装に活用した。裏山の土が中庭に落ちて堆積し、アスファルトの床から雑草が芽吹くように伸びる。そうした雑草の美しさと高尾の自然のたくましさを尊重し、既存のアスファルト床をカットして土壌を増やし、植栽の伸びしろを生み出した。・・・・・
運営スタッフや地域住民、登山客、薪、種子、落ち葉、RCガラ、卓越風など、「タカオネ」を取り巻くあらゆる登場人物を主客関係のない事象として捉え、またそれらが紡ぐネットワークを一つの生態系として、その系をより良く持続させる活動の素地となる施設像を考えた。いわば「タカオネ」を中心とした生態計画である。

概要その他

設計者
海法圭建築設計事務所
所在地
東京都八王子市高尾町2264
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改修年
2021年
建築規模
鉄筋コンクリート造 地上5階 延床面積:2,126.68m
URL
https://kaihoh.jp/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 痕跡, 壁面改変

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原武志
所属
Free/JIA再生部会