アラビカ京都嵐山

Before:京うどん やましろや → After:アラビカ京都嵐山

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大きく庇や水平ベンチと白い壁によるモダンな外観/Puddle

カウンターからは嵐山の美しい景色を楽しむことができる/Puddle

外周には左官仕上げのベンチが設けられている/柳沢伸也

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京都嵐山の桂川沿いに建つ平屋の和風店舗をリノベーションしたカフェ。既存の壁を取り払い、大きなガラス面のファサードに置き換えたことにより、店内からの絶景を獲得している。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称京うどん やましろやアラビカ京都嵐山
% ARABICA Kyoto Arashiyama
建築用途商業施設 飲食店 商業施設 その他
建築概要/
Renovation 概要

かつては京都うどんを提供する築40年弱の和風店舗であった。一時期は和菓子、甘味処となったが廃業し、2015年7月に現在のカフェにリノベーションされた。

京都嵐山の桂川沿いに建つ平屋の古民家を、大胆なリノベーションによって再生したカフェ。既存の日本建築の壁面を、構造としても機能を果たす大きなガラス面で作り替えることで、外からの視認性と共に内部から嵐山の美しい景色を楽しむことができる。特に、研ぎ出しの人造大理石による白いカウンターからの眺めは絶景で、忘れがたいひとときを提供してくれる。
大きく張り出した庇や、外壁いっぱいに作られた水平ベンチ、白い壁が、かつて古民家だったことを感じさせない開放的でモダンな印象を与える。屋内の北側に設けられたコーヒービーンセラーは、収蔵庫としての役割を果たすだけでなく、古民家の構造を補強する役割も担っている。また、床の高さを外部から75㎝上げることで、大雨による浸水を防ぎ、通行人に視界を遮られることなくパノラミックな景色を楽しむことができる。
瓦葺きと銅版葺きの屋根、漆喰壁や羽目板張り、人研ぎカウンターといった伝統的な材料を使いつつ、伝統的な古民家を白亜のモダンなカフェに再生した設計手法には、賛辞を送りたい。

概要その他

設計者
Puddle/加藤匡毅,エルソンリン
所在地
京都市右京区嵯峨天竜寺芒ノ馬場町
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改修年
2015年
建築規模
延べ面積:32.9㎡
掲載書誌
商店建築2015年11月号
URL
https://puddle.co.jp/project/project-102/

リノベーションの手法・キーワード 等

対比, 補強

 

備考

屋根:木軸組瓦葺き、銅板葺き
外壁:ガラス張り、スチール張り、白漆喰左官仕上げ
床:モルタル研ぎ出し、銅目地
内壁:PB下地AEP塗装、ヒノキ板貼り

 

 

記録作成者

氏名
柳沢 伸也
所属
JIA再生部会