ニューカネノ1期 

Before:かねの → After:ニューカネノ1期

改修前の店内の状況 /撮影: 海法圭建築設計事務所

1階の店内/撮影:水津惣一郎 提供: 海法圭建築設計事務所

段ボールの引出し箱と桧フレームを積み上げた間仕切り /撮影:水津惣一郎 提供: 海法圭建築設計事務所

グレーの段ボール板を用いて作成した収蔵引出し /撮影:水津惣一郎 提供: 海法圭建築設計事務所

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5万点全てを収納できる2サイズの段ボール引出し箱を設計しレイアウトした卸売店舗ビルの改修プロジェクト。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称かねのニューカネノ1期
New Kaneno1
建築用途商業施設 店舗 商業施設 店舗
建築概要/
Renovation 概要

日本最大の問屋街、東日本橋の卸売店舗

<JIAが開催した講演会記録より引用> 日本最大の問屋街、東日本橋に立つ卸売店舗ビルの改修プロジェクト。5万点という大量のストックを店内に納めつつ、ディスプレイとしても商品に目が向く内装が求められた。圧倒的な物量・短工期・低予算のなかで、独自の個性を持つバイヤーの世界観を邪魔せず引き立てる店舗が求められた。問屋街は視界に必ず段ボール箱が入るほど、段ボールとともに成立する商業形態である。そこで、地券紙(古紙を原料とした無着色の原紙)を用いたグレーの段ボール板を用いて、5万点全てを収納できる2サイズの引出し箱を設計した。無着色の段ボールは茶色より抽象度が高く、バイヤーの世界観を阻害しない。また商品ディスプレイ部は、無垢の国産桧角材で単純なフレームを現場で製作した。現場では工場で組立てられたおよそ3000個の引出し箱と、桧フレームを積み上げるのみとし、150坪の店舗内装(1~3階)を2日間で組み上げた。箱を積み上げる操作のみでプロポーションも環境も異なる複数の空間に分割しつつ、全体がゆるやかにつながる環境体をつくりあげた。

概要その他

設計者
海法圭建築設計事務所
所在地
東京都中央区日本橋横山町
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改修年
2016年
建築規模
規模:地上6階、地下1階

リノベーションの手法・キーワード 等

積層、室内改変

 

備考

建物は解体され現存しない

 

 

記録作成者

氏名
桐原武志
所属
Free JIA再生部会