交詢ビルディング

Before:交詢社ビルヂング → After:交詢ビルディング

竣工写真(昭和4年)/提供:清水建設

全景/撮影:坂井和秀(清水建設) 提供:清水建設

旧建物のベイウインドウをその位置に遺し組み込まれた外観/撮影:桐原武志 2008年

保存した部材を使用し再現された交詢社倶楽部の中庭(屋内)/撮影:坂井和秀(清水建設)2017年 提供:清水建設

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旧社屋を象徴する外壁のベイウインドウを元の位置に遺し新社屋に組み込み、内部の交詢社倶楽部は主要空間を保存・復元し、歴史と伝統を継承している。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称交詢社ビルヂング交詢ビルディング
Kojun Building
建築用途集会施設, 事務所 オフィス 集会施設, 事務所 オフィス
建築概要/
Renovation 概要

福沢諭吉主唱のもと明治13年に設立された交詢社の二代社屋として明治4年に竣工した日本最古の会員制社交俱楽部のビル。設計:横河工務所、施工:清水組(現 清水建設)

<BCS賞Websiteより> ・・・これまでの都市景観を継承する意味から、旧ビルの最も象徴的な部分である外壁のベイウインドウ(出窓)を、その躯体のみをその場に遺し、そのまま動かさずに補強して新築部の構造体と連結した。その施工難度の高い技術の成果で、新旧の躯体が双方大地に根ざしたままひとつになった新しい建築が実現した。・・・
・・・内部の倶楽部は、内装及び意匠を可能な限り保存・移築し、既存のインテリア部材も大切に新しい建物の一部として機能させている。さらに、保存したものと新しくしたものが明確にそれと知られることを重視し、創建時の時代を超えた輝きが新しい空間に保存され、建築空間として高質なものとなっている。はっきりと新旧を対比させたこの考え方は、保存再生の整理の仕方として得心がいき、今後の保存手法のひとつとして好事例を示したといえる。

概要その他

設計者
清水建設
所在地
東京都中央区銀座6-8-8
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改修年
2004年
建築規模
S造(一部RC造) 地上10階 地下2階 延床面積:22,001㎡
賞・選定
BCS賞
URL
https://www.shimz.co.jp/works/jp_com_200409_KOJUN.html

リノベーションの手法・キーワード 等

痕跡, 復元・復原

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原 武志
所属
Free / JIA再生部会