HHT ヒューマンハブ天寧寺倉庫

Before:関美工堂 → After:HHT ヒューマンハブ天寧寺倉庫

リノベーション前の外観/提供:スキーマ建築計画

外観:関美工堂時代からの塗装が剥げた外壁。/撮影:桐原武志 2024年

1F:セレクトショップ、カフェ、シェア工房、シェアキッチン/撮影:桐原武志 2024年

2F:シェアオフィス、コワーキングスペース、315インチのスクリーン、エプソンと共創のHHT PRINT Lab/撮影:桐原武志 2024年

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既存工場の痕跡を残しつつ、ショップ、カフェ、コワーキングスペース、会津の伝統工芸を継承する若者を育てる共同工房にリノベーション

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称関美工堂HHT ヒューマンハブ天寧寺倉庫
Human Hub Tenneiji soko
建築用途生産施設 工場 事務所, 生産施設, 商業施設 オフィス 工場 店舗
建築概要/
Renovation 概要

漆を中心とした工芸品を扱う関美工堂の工場

・漆器を扱う関美工堂の工場・倉庫を、1階は関美工堂のオリジナル商品や地域の伝統工芸品などを扱うセレクトショップ、人々が立ち寄れるカフェ、シェアキッチン、伝統工芸の技術を継承したい若手の職人を育てる工房に、2階はシェアオフィス、コワーキングスペースとなっており、会議やシンポジウムなどにも利用できる315インチの特大スクリーンのあるスペース、さらに、会津若松市が推進しているスマートシティ構想に参加するエプソン社と提携し最新鋭のプリンターなどが使える環境が整えられている。
・関美工堂を継承する外観・・波板鉄板の塗装が剥がれ落ちているが、予算が限られていることもあり塗装を塗り替えることなく継承している。さらに南側の外壁(外観写真左端)は鉄板を撤去し透明のポリカの波板に変え、内部の断熱材や鉄骨の小屋組みが見えるようにし、建物のエイジングを表している。
・1,2階の一体化・・2階南側のスラブを撤去し吹抜けとすることで、1階と2階が一体の空間となっている。
・自作の家具・・2階のオフィスや1階店舗の什器はスキーマがデザインしオーナが工房で制作した家具が使用されている。
・人を育てる培養器としての空間は新築ではなくリノベーション空間が適している。

概要その他

設計者
長坂常/スキーマ建築計画
所在地
福島県会津若松市天寧寺町7-38
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改修年
2022年
建築規模
構造:鉄骨造、規模:地上2階、延床面積:1,092.67㎡
掲載書誌
新建築:2024年4月号
賞・選定
Dezeen AwardsのShortlist
URL
https://schemata.jp/human-hub-tenneiji-soko/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更、外観保存、痕跡

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原武志
所属
Free JIA再生部会