H・U設計工房/ギャラリー蔵

Before:農業用蔵 → After:H・U設計工房/ギャラリー蔵

改修前の西側の下屋部分。/提供:H・U設計工房

南外観、1階の左に出ている部分は下屋を室内化したギャラリー/撮影:桐原武志 2024年

1階:蔵内部のH・U設計工房 の打合せ・応接室。/提供:H・U設計工房

下屋部分を室内化し農機具などを展示したギャラリー/撮影:桐原武志 2024年

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蔵部分を設計事務所に、下屋部分を室内化しギャラリーに

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称農業用蔵H・U設計工房/ギャラリー蔵
建築用途生産施設 倉 展示施設, 事務所 博物館 オフィス
建築概要/
Renovation 概要

農家の敷地内に大正6年に建てられた農機具や収穫した米を収蔵する2階建ての蔵

農業を営んでいた実家の敷地内に、大正6年に建てられ、収穫した米や明治・大正期の農機具・生活用具などが保管されていた蔵を、設計事務所と農機具などを展示するギャラリーにリノベーション。
基礎の大谷石、外壁の下見板などの傷みが進み危険な状態になっていたため、基礎は大谷石を残し内側に布基礎を増設。壁は土壁を残しラスボード下地の漆喰塗に、屋根は瓦葺きをカラーベストコロニアルにし軽量化を図っている。屋根を軽量化することで屋根を支えていた丸太の梁の「むくり」が5㎜程戻る状況が起きている。
江戸川区北小岩地区は現在は住宅地だが戦前迄は農家が点在していた地域だった。最後に残っていたこの蔵は解体するのではなく、1階の西側の外屋部分を半外部的な屋内とし、農機具などを展示するミニ郷土資料館として地域の歴史を継承している。また、マキの生垣、シイの木などもできるだけ残し、移植し、昔のイメージを壊さないような配慮がされている。

概要その他

設計者
(株) H・U設計工房
所在地
東京都江戸川区北小岩7-26-14
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改修年
1999年
建築規模
木造2階建、床面積:1階57.8㎡、2階33.1㎡、延床面積:99.9㎡
賞・選定
第23回 INAXデザインコンテスト銅賞
URL
https://www.h-u.co.jp/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 補強

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原 武志
所属
Free / JIA再生部会