嵐山カントリークラブクラブハウス

Before:嵐山カントリークラブクラブハウス → After: 嵐山カントリークラブクラブハウス

2階ラウンジから食堂を見る。改修前/撮影:メグロ建築研究所 2011年

南側外観/ 撮影:鳥村鋼一 2022年

Beforeと同じアングルで2階ラウンジから食堂を見る。/鳥村鋼一  2016年撮影

2階ラウンジから/鳥村鋼一  2016年撮影

営業を行いながら毎年少しずつ改修を進め、竣工時の魅力を最大限に引き出しつつ、現代の使用に合わせた最適化を行っている。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称嵐山カントリークラブクラブハウス 嵐山カントリークラブクラブハウス
Ranzan Country Club Clubhouse
建築用途スポーツ施設 スポーツ施設
建築概要/
Renovation 概要

原設計は天野太郎。竣工(1961)からメンバーの増加や設備の更新によって度重なる増改築が行われ当初の魅力が失われていた。

これは2010年から始まった終着点を持たないプロジェクトである。半世紀の間に大きく様変わりしたクラブハウスから設計者の意図を引き出しつつ、現代的な再解釈を施していく作業である。一度の工事で完成させるのではなく、その時の状況に合わせた規模の工事計画を立てて進めている。時に寄り添ったプロセスは、オーナーやメンバーを始めとして、施工者と設計者も学ぶ時間を提供した。時間と工事の積み重ねは、建築が関係者たちのコミュニケーションを促し、数年後のイメージの共有可能なものとしている。建築の扱い方は下記の基本方針を決めている。1.オリジナルのオーセンティシティを尊重すること。2.残存しているオリジナル部位は残すこと。3.失われた部位については、現在の要求に叶うものは復原し、そうでないものはしない。4.新しく付加するものは撤去可能なものとする。以上の方針に基づいて増築部の撤去、給湯方式をボイラーから局所式への変更、室内仕上げの復原、露出配線や空調機を隠蔽して家具の更新も行った。また、既存のランマの断面内に納まる鉄骨フレームによる耐震補強を行っている。

概要その他

設計者
メグロ建築研究所
所在地
埼玉県比企郡嵐山町鎌形1146
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改修年
2010年〜
建築規模
構造: 鉄筋コンクリート造 一部鉄骨造、階数:地上2階/地下1階、建築面積:1702.85 ㎡、延床面積:2,605.80 ㎡ (既存)
掲載書誌
新建築1962年4月号第37号、the art of golf REDAN 2015年7月No.01、『住宅建築』2017年2月号第461号、日本建築家協会 JIA 建築年鑑2020-2021、BELCA NEWS 2022年4月、『A TALIESIN LEGACY The Architecture of Frank Lloyd Wright’s Apprentices』 Tobias S.Guggenheimer, VAN NOSTRAND REINHOLD
賞・選定
2024年度「JIA25年賞」、第 30 回 BELCA 賞ベストリフォーム部門表彰建物 2021、日本建築家協会優秀建築選2020 100選
URL
https://www.meglab.jp/portfolio/%E5%B5%90%E5%B1%B1%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%88%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%96%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%E4%BF%9D%E5%AD%98%E6%94%B9%E4%BF%AE%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%AF%E3%83%88

リノベーションの手法・キーワード 等

 

 

 

記録作成者

氏名
平井充
所属
メグロ建築研究所