葉山加地邸

Before:加地邸 → After:葉山加地邸

使用人室/提供:カミヤアーキテクツ

東側外観/撮影:太田拓実 提供:カミヤアーキテクツ

レベル1で改修した1Fサロン。空調機は窓台の下に設置。間接照明で照度不足を補完。/撮影:太田拓実 提供:カミヤアーキテクツ

使用人室だった地下階はレベル3で改修。床を抜き天井を吹抜けにした浴室に改修。/撮影:太田拓実 提供:カミヤアーキテクツ

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[No240] フランク・ロイド・ライトのプレーリースタイルが強く残っている歴史的建築を3つのレベルに分けてゲストハウスに再生。

リノベーション概要

Before

建築名称加地邸
建築用途住居施設 住宅
建築概要

フランク・ロイド・ライトの弟子・遠藤新による設計で、ライトのプレーリースタイルの特徴が見られる住宅。

After

建築名称葉山加地邸
HAYAMA KACHI TEI
建築用途 宿泊施設
リノベーション概要

"CREATIVE PRESERVATION"3つのレベルによる創造的保存 (神谷修平)
1928年に竣工し、国の登録有形文化財にも指定されている邸宅を、1棟貸しのゲストハウスとして再生するプロジェクトである。従来の歴史的建造物を保存・再生し、次世代に継承することを試みた。オリジナルの建築はフランク・ロイド・ライトの高弟である遠藤新が設計した、現存する数少ないプレーリースタイルの特徴を色濃く残す建築である。
新しい引き継ぎ手となったオーナーからは、世界中の建築好きが泊まりたくなるような建築の再生を求められた。築およそ100年の既存建物には、快適な宿泊体験を実現するために解決すべき課題も多く存在していた。冷暖房などの空調設備がなく、照明は極端に照度が低い。オリジナルの家具類は実用性などを見直す必要があった。そこで3つのレベルに分けてこの歴史遺産の改築を行った。
レベル1:家具を含めて再現不可能な貴重な内装意匠が残る室は、歴史を尊重し保存に徹する。間接照明で照度を補いつつ演出効果を加える。
レベル2:新たな家具を加え、歴史性と現代性を融合させる。家具はプレーリースタイルの意匠を継承した新しいデザインとする。
レベル3:既存のバックスペースだったところで、意匠的に特徴のないエリアは登録有形文化財による改修制限が緩いため、新たなデザインを取り入れることで価値を付加する。

設計者 神谷修平
所在地 神奈川県三浦郡葉山町一色1706
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改修年 2020年
建築規模 構造、階数:地上木造+地下RC、地上2階地下1階 規模:延床面積 364.74㎡
掲載書誌 AXIS 2021年2月号、商店建築 2021年12月号増刊、住宅特集 2022年12月号、Casa BRUTUS 2026年3月号 など
賞・選定 日本空間デザイン賞 2021金賞 / iF DESIGN AWARD 2022 / AIJ 日本建築学会 作品選集・新人賞 / JIA 日本建築家協会・優秀建築選 など
主な関連法規、条例、助成金 等 登録有形文化財
関連組織 等 小川建設 / Time&Style(家具製作) / 戸井田設計(設備改修) / 内山緑地建設(外構) / 杉尾篤照明設計事務所、大光電機(照明設計) / ONO BRAND DESIGN(サイン)

リノベーションの手法・キーワード 等

文化財

用途変更

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原 武志
所属
Free JIA再生部会