新宿住友ビル

Before:新宿住友ビル → After:新宿住友ビル

ガラス屋根が架かる前の三角広場/撮影:桐原武志  2003年

ガラス屋根が架けられた三角広場/撮影:桐原武志 2021年

空撮:ガラスの大屋根の形状がよくわかる/提供:住友不動産

旧広場のレンガが広場の壁に、淀橋浄水場蝶型弁がオブジェとして継承されている/撮影:山田武仁 提供:住友不動産

関連タグ: , ,

特定街区制度上、屋根を架けることが極めて難しかった屋外広場にガラスの大屋根を架け、広場を活性化

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称新宿住友ビル新宿住友ビル
SHINJUKU SUMITOMO BUILDING
建築用途事務所 オフィス 集会施設, 事務所, 商業施設 オフィス 店舗
建築概要/
Renovation 概要

淀橋浄水場跡の建設された超高層ビル街の草分け的存在。ビル足元の広場の活性化が課題であった。

<「理想の公共空間求め、未来に挑む」より> 山田武仁 (住友不動産株式会社 ビル事業本部)・・・三角ビルは、単なるオフィスビルではなく、日本初の複合超高層ビルです。いまでこそ珍しくないですが、夜景を見ながら食事ができる展望レストラン街、下層階にはスポーツ施設や、カルチャーセンターがあり、地下はきらびやかな宝石店が軒を連ねていました。地下から最上階まで、いわばひとつの立体的な街になっていました。その弁慶の泣き所が、人が行き交い賑わうはずの広場でした。ビル風が強く、春一番や木枯らし、台風のときなどは、エントランスホールに行くまで命がけという感じでしたから。元の三角広場では公共空間として、さまざまなイベントが一年中企画されていましたが、雨天や強風で中止になるという問題点を抱えていました。そこで、天候に左右されずに、365日24時間快適に利用できる広場にできないかというのが、私たちの課題でした。簡潔に言えば、風雨に悩まされてきた広場を生きた広場として再生したいというのが、私たちが掲げた理想像でした。
その具現化に悩んでいた時に出会ったのが、日建設計からの大屋根パース提案。もやもやしていた霧がぱあっと晴れ、三角ビル再生の基軸が定まった瞬間でした。ただし、絶対に譲れなかったのが、インドア化して全天候型のアトリウムにすることでした。 <以降 省略>

概要その他

設計者
日建設計
所在地
東京都新宿区西新宿2-6-1
Goole Map >>
改修年
2020
建築規模
規模:地上52階 地下4階、延床面積:177,471.㎡
掲載書誌
新建築2020年9月号
賞・選定
CTBUH Awards Renovation :Excellence、 MIPIM Asia Awards:Silver、日本不動産学会業績賞 :国土交通大臣賞、BELCA賞: ベストリフォーム賞
URL
https://www.nikken.co.jp/ja/insights/shinjuku_sumitomo_building_part1.html

リノベーションの手法・キーワード 等

屋内化,超高層

痕跡, 増築, 被覆

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原武志
所属
Free JIA再生部会