ポーラ五反田ビル クリスタルロビーレトロフィット

Before:ポーラ五反田ビル → After:ポーラ五反田ビル クリスタルロビーレトロフィット

竣工時のクリスタルロビー/撮影: 門馬金昭写真事務所、提供:日建設計

クリスタルロビー:天井材はガラスから鏡面アルミに変わったが、透明感ある空間は継承されている。/撮影:柳沢伸也 2023年

クリスタルロビーの外観:ロビーの先に斜め庭の植込みが見える/撮影:桐原武志 2023年

竣工時とほとんど変わらないビル外観/撮影:桐原武志 2023年

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耐震性と安全性の向上のため、在来とは異なる素材・工法を採用し、竣工時の空間の良さを継承したリノベーション

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称ポーラ五反田ビルポーラ五反田ビル クリスタルロビーレトロフィット
建築用途事務所 オフィス 事務所 オフィス
建築概要/
Renovation 概要

日本で初めての本格的ダブルコアーの本社ビル。コアを繋ぐ大梁により無柱のロビー空間を生み出している

ポーラ五反田ビルは、日本で初めての本格的ダブルコアーの本社ビルで、コアをつなぐ大梁により、エントランスロビー(クリスタルロビー)は柱がなく、グレーペンの合わせガラス天井に斜め庭のサツキが写り込み、支持フレームにそっと置かれた5mを超えるガラスにより、透明感がある空間が生まれ、モダニズム建築を代表される建築としてDOCOMOMOにも指定されっている。しかし、3.11東日本大震災を契機に耐震性と安全性の調査をおこなったところ、安全性の担保の視点から、対応を求められ、現代の素材・技術をもって、美しい空間を継承する工夫が求められた。その一つが天井の軽量化で、合わせガラスを、軽量のアルミ建材に変更し、表面を手作業でガラスに負けない平坦面の鏡面塗装となっている。当初の空間の良さを同じ材料により継承するのではなく、時代のニーズを取り入れ、あたらな素材と技術で継承したリノベーションの実践例となっている。、

概要その他

設計者
日建設計
所在地
東京都品川区西五反田2-2-3
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改修年
2015年
建築規模
延床面積:11,720.00 ㎡ /構造:鉄骨鉄筋コンクリート造 /階数:地下2階,地上10階、塔屋3階
掲載書誌
新建築2023年3月号
賞・選定
グッドデザイン賞(2018年)、JIA25年建築選
URL
https://www.jia.or.jp/twentyfive_years/3119/

リノベーションの手法・キーワード 等

内観保存

壁面保存, 補強

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原武志
所属
Free/JIA 再生部会