くすのき荘 / くすのき荘トナリ

Before:運送会社の事務所兼住居 → After:くすのき荘 / くすのき荘トナリ

改修前の外観/提供:かみいけ木賃文化ネットワーク

外観/撮影:桐原武志 2023年

1階:シェアアトリエに隣接する工作スペース/撮影:桐原武志 2023年

2階:まちのリビング/撮影:桐原武志 2023年

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木賃アパート住民の共用スペースとしてのリビングやシェアキッチン。若いクリエイターのためのシェアアトリエ、さらにシェアオフィス、集会スペースを手作りでリノベーション。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称運送会社の事務所兼住居くすのき荘 / くすのき荘トナリ
Kusunoki House
建築用途住居施設, 事務所 住宅 オフィス 集会施設, 事務所, 商業施設 その他 オフィス 飲食店
建築概要/
Renovation 概要

1階が運送会社の事務所兼車庫、2階が住居として使われていた

戦後の東京でごく一般的な木賃アパート(6畳1間、風呂なしトイレ共用)の多くは解体され、住居内にバス、トイレ、キッチン、リビングをもつアパートに建て替えられている。そこには街とは切り離された生活空間があり、その結果、居住者は増えても街なかには人が少なくなり、街の活力が失われてしいる。
「かみいけ木賃文化ネットワーク」は、「街を家にみたてて関係性をつくる」というコンセプトで、上池袋(かみいけ)に点在する木賃アパートのネットワークを作り、そのハブとなるのが「くすのき荘」。そこには皆でシェアする空間が用意されている。2階の「まちのリビング」には本格的な料理ができる「シェアキッチン」と皆が集まる「リビング」、共用シャワーがある。1階はクリエーターたちの創作の場としての「シェアアトリエ」。シェアアトリエは共用利用の、工具や作業台が使える「工作スペース」、気にしないで塗装が出来る「塗装スペース」、一息付ける「喫茶売店メリー(カフェ)」がある。隣接する「くすのき荘トナリ」の1階にり「イベントスペースにもなるカフェの客席。2階は「シェアオフィス」が新たにつくられている。木賃アパートの価値が見直され、街に人通りが増えることが期待される。
「くすのき荘」の各部屋は発足時に揃っていたわけでなく、オーナーと仲間が状況を見ながら試行錯誤し手作りで部屋を作りあげている。これも新築にはない、リノベーションならではの活用。リノベーションには新たな文化を生み出すインキュベータ(培養器)の可能性がある。

概要その他

設計者
かみいけ木賃文化ネットワーク
所在地
東京都豊島区上池袋4-20-1
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改修年
2016年「かみいけ木賃文化ネットワーク」立ち上げ
建築規模
木造2階建て
掲載書誌
KENCHIKU 2023 SPRING
資料・その他
フライヤー(平面図掲載)
資料・その他(PDF)
[ PDF版資料ダウンロード ]
組織・人
かみいけ木賃文化ネットワーク
URL
https://mokuchin-bunka.com/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原武志
所属
Free / JIA再生部会