12SHINJUKU(ジュウニシンジュク)

Before:ミヤコ新宿ビル → After:12SHINJUKU(ジュウニシンジュク)

奥の建物の4〜12階に入る12SHINJUKU/Google Street View(2019)

ブースデスクが並ぶフロアの共用コピー機/柳沢伸也(2019年)

利用者向けに多くのポストを用意したエントランス/柳沢伸也(2019年)

キッチンとソファアのある共用のLDK/柳沢伸也(2019年)

老朽化したオフィスビルをシェアオフィスに転用改修。オフィスの他、キッチンやダイニング、ラウンジ、シャワー室などを設け、新しい働き方を提案している。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称ミヤコ新宿ビル12SHINJUKU(ジュウニシンジュク)
建築用途事務所 オフィス 事務所 オフィス, その他
建築概要/
Renovation 概要

JR新宿駅南口に面する築39年のオフィスビル。地下2階、地上12階建てのRC造。

築39年の老朽化した一般オフィスビルを「暮らしを自由にするオフィス」というコンセプトでシェアオフィスに改修した。このプロジェクトでは、地下2階、地上12階の内、4~12階及び屋上の改修を行った。シェアオフィスは、フリーデスク、個別ブース、畳ルーム、ラウンジ、イベントスペースなどを備え、屋上にはパーゴラ付きのテーブル空間が設置された。注目すべきは、景色の良い場所に設置されたLDKで、大きなソファを配してリフレッシュできる空間が提供された。オフィス機能以外にも、シャワールーム、畳ルーム、洗濯室を完備し、多様なワークスタイルに対応している。週末は地方に住み、平日は都心で働く2拠点居住や、時々子どもを連れての出勤も可能である。利用者の声によると、学校帰りの子どもを待機させるのにも便利だったとのこと。建物は、旧耐震基準であり、躯体壁を補強し、開口部を閉鎖して必要なIS値を確保した。しかし、エリアの再開発に伴い、2023年3月31日を持って閉館した。

概要その他

設計者
SUPPOSE DESIGN OFFICE、南條設計室
所在地
東京都新宿区
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改修年
2018年
建築規模
地下2階、地上12階建て、延べ面積4134.86㎡
掲載書誌
日経アーキテクチュア2018年10月3日号
URL
https://www.rebita.co.jp/saisei/detail/150/

リノベーションの手法・キーワード 等

スケルトン

用途変更, 壁面保存, 補強

 

備考

企画運営は、数々のリノベーション事業を手がける株式会社リビタが担当した。インテリアデザインにおいては、天井をスケルトン状態で仕上げるとともに既製品を使用するなど、コストとデザインのバランスに細心の注意が払われている。

 

 

記録作成者

氏名
柳沢伸也
所属
JIA再生部会