博報堂ケトル

Before:料亭 → After:博報堂ケトル

リノベーション前の諸室/提供:OpenA

入口外観:料亭を感じさせる暖簾が架けられている/撮影:桐原武志 2024年

1階中央を円状に抜き社員や来客者が打ち合わせるエントランスラウンジ。/撮影:フォワード 楠瀬友将 提供:OpenA

料亭の内装が残されている2階会議室/撮影:フォワード 楠瀬友将 提供:OpenA

関連タグ: ,

コロナ渦以降の新たな働き方とオフィスのあり方を探るため、料亭をその痕跡を活かしオフィスにリノベーション

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称料亭博報堂ケトル
HAKUHODO KETTLE
建築用途商業施設 飲食店 事務所 オフィス
建築概要/
Renovation 概要

赤坂の小路に佇む料亭

<Open A websiteより引用> 既存の建物は料亭という特性上、小割りの部屋が多く閉鎖的な空間であったが、使用されている材料が上質であることからも、これまでに要人らがこの場所で会合をしてきたであろう情景が浮かんだ。この落ち着いた雰囲気をいかすため、既存の仕上げをなるべく残しつつ、開放的なワークスペースを構築するという、ある意味ではパラドックスとも言えるデザインコンセプトで設計を行った。
1階には円形のエントランスラウンジを配置した。クライアントが創業時から象徴としている円卓から連想したものである。該当部分のみを躯体まで解体し、コーポレートカラーであるゴールド塗装の壁にて仕切り、円の外側は既存仕上げを残すことにより、料亭の雰囲気と新規のコントラストをくっきりと感じられるような空間とした。
2階には個人ブースや会議室などオフィス機能として必要なものを備えている。各客室や客室付きの手洗い、トイレなどの小割りの間取りを活用し、塩ビシートや亜鉛めっき鋼板などの違和感のある素材をあえて挿入しつつ、空間のトーンを整えた。サインや家具についても、元々使用されていた室名札や灰皿、障子をアップサイクルして製作することで、ところどころに料亭の記憶が残る空間を演出した。

概要その他

設計者
Open A
所在地
東京都港区赤坂3-13-16 ネット赤坂ビル
Goole Map >>
改修年
2024年
掲載書誌
新建築 2024年3月号
資料・その他
画像資料:料亭の痕跡を継承する
資料・その他(PDF)
[ PDF版資料ダウンロード ]
URL
https://www.open-a.co.jp/works/8016/

リノベーションの手法・キーワード 等

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原 武志
所属
Free/JIA再生部会