アラビカ京都東山

Before:個人住宅 → After:アラビカ京都東山

通りに対して閉鎖的だったかつての個人住宅/Googleストリートビュー(2013年)

古民家改修とは思わせないモダンなガラス張りのファサード/Puddle

中央には人造大理石研ぎ出しによるカウンター、壁は耐震補強を兼ねたコーヒービーンセラー/Puddle

八坂の塔へ続く通りに面した外観/Puddle

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八坂通り沿いの2階建ての古民家をリノベーションしたカフェ。大きな曲面ガラス張りのファサードにより,緩やかに人々は引き込まれる。店内の真っ白な大きなカウンターを客とスタッフが共有する。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称個人住宅アラビカ京都東山
% ARABICA Kyoto Higashiyama
建築用途住居施設 住宅 商業施設 飲食店
建築概要/
Renovation 概要

通りに対して平入りの屋根を持つ伝統的な木造2階建ての個人住宅であった。築約50年を超え、構造的にも設備的にも、防水に関しても改修する必要があった。

歴史的な風情を保つ京都東山の八坂通り沿いに建つ、2階建ての古民家をリノベーションしたカフェ。大きなガラス張りの開口部と、八坂通りの石畳パターンを再現したPC平板の床が内外を連続させ、通りを行き交う人々を室内に導き入れる。店内中央には、人造大理石を人の手で研ぎ出した巨大なカウンターが設置され、強い存在感を放っている。人に優しい曲面デザインで、カフェの大きなアクセントとなっている。高い天井を確保するため、既存の木造住宅の床は撤去され、奥まで土間に置き換えられた。ファサードの屋根はリフトアップ(+450)し、内外をつなぐ天井高さを確保した。生豆の温度と湿度を管理するコーヒービーンセラーは、ストックヤードとしての役割を果たすとともに、既存の木造建築の構造補強の役割を担っている。セラーの内部は元の躯体が露出しており、50年を超える建築のショーケースの役割も果たしている。

概要その他

設計者
Puddle/加藤匡毅,平岡亜季
所在地
京都市東山区星野町87-5
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改修年
2014年
建築規模
延べ面積:74.5㎡,木造2階建て
掲載書誌
商店建築2015年3月号
URL
https://puddle.co.jp/project/arabica-kyoto-higashiyama/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 痕跡, 壁面改変, 対比, 補強

 

備考

既存柱を移動の上、一部鉄骨構造組みスチールサッシ、SUS隠ぺい金物+マグフロートガラス張り
鋼製鎖樋
床:コンクリートPL
壁:LGS組みPB下地AEP、ヒノキ板貼り
天井:LGS組みPB下地AEP

 

 

記録作成者

氏名
柳沢 伸也
所属
JIA再生部会