ヤマキウ南倉庫

Before:ヤマキウ南倉庫 → After:ヤマキウ南倉庫

倉庫として使われていた時代の外観/提供:See Visions

正面入口側の外観。/撮影:桐原武志 2024年

1階:中央の広場を黒いボックスの店舗が囲んでいる。/撮影:桐原武志 2024年

2階:中央のコワーキングスペースの長いテーブル。/撮影:桐原武志 2024年

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屋内の広場を8店舗が囲んだ1階と、4つのオフィスとコワーキングスペースがある2階で構成された複合施設。設計業務だけでなく企画、設計、経営、運営に関わっている。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称ヤマキウ南倉庫ヤマキウ南倉庫
YAMAKIU MINAMI SOKO
建築用途交通流通施設 倉 事務所, 商業施設 オフィス 店舗
建築概要/
Renovation 概要

味噌や醤油を製造する老舗メーカー〈ヤマキウ〉が所有する1976年に建てられた倉庫。トラックの乗入ができるよう1階の天井が高い

天井が高い鉄骨造2階建ての倉庫を店舗と事務所にし、企画・運営力により街に活気を生み若者に働く場を提供しているリノベーションの好事例。
・1階の天井の高い空間の中央に屋外の公園的なスペースを設け、その周りを個性的な8店舗が囲む構成としている。お祭りの広場を屋台が囲むような祝祭的な雰囲気を作り出している。周囲の店舗上部から、外光が差し込みことと、花屋さんの植物が店舗からはみだし、空間のいたるところに点在することも屋外性を演出している。
・個人事業者にとって個性的な店舗を営業をするにはハードルが高いが、ここでは仲間がいることで頑張ることもできる、若者の創業を支援する場にもなっている。
・高い天井空間を活かし、イベント時には観覧席にもなる幅広い階段でつながった中二階を設け、そこにも2店舗を配置することで、縦方向の動きが生まれダイナミックな店舗構成となっている。
・2階は設計事務所や保険会社など5のオフィスが配置されて、中央はコワーキングフペースとなっている。コワーキングスペースは事業計画に入っていないスペースであるので、月¥3,000で学生でも使える使用料で提供している。若い人が常に居る場にし、寒々しい空間になることを防いでいる。
・2階の床を補強する柱が1階のレイアウトに支障が生じないよう配置されている。
・建築家にも建築設計だけでなく企画・運営などの知識が求められている。「ヤマキウ南倉庫」はその実践事例と言える。

概要その他

設計者
See Visions (企画、設計、経営、運営)
所在地
秋田県秋田市南通亀の町4-15
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改修年
2019年
建築規模
鉄骨造2階建て
賞・選定
RENOVATION OF THE YEAR2019 審査員特別賞
URL
https://yamakiu-minamisoko.com/concept/

リノベーションの手法・キーワード 等

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原武志
所属
Free / JIA再生部会