磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館 Soko

Before:清津峡小学校 → After:磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館 Soko

リノベーション前の体育館と校舎棟/山本想太郎

体育館の大きな空間を活かして「大地の芸術祭」の展示会場に/山本想太郎

左:校舎棟、右:体育館 /山本想太郎

展示空間になった校舎棟の内観/山本想太郎

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[No191] ”展示しながら、保管する”をコンセプトに体育館を大型作品の展示空間に、教室棟を展示室と収蔵庫にリノベーション

リノベーション概要

Before

建築名称清津峡小学校
建築用途教育施設 小学校
建築概要

1879年に創立し、2009年に廃校となった小学校。現存の建物は1994年に改築された校舎

After

建築名称磯辺行久記念 越後妻有清津倉庫美術館 Soko
建築用途 展示施設 美術館
リノベーション概要

作品の保管場所に困っているアーティストと 、空家・廃校が増え続ける越後妻有の双方の問題点をプラスに変換しようと考案された、「 展示しながら、保管する」美術館。3年に一度開催される「大地の芸術祭」の会場として活用されるだけでなく、会期以外にも現代美術の最前線の大型作品を鑑賞できる。2015年にオープンした体育館の大展示室に続き、2018年には校舎棟を主としてアーティスト・磯辺行久氏の作品を展示する美術館にリノベーション。
リノベーション概要・・・小学校から展示施設への用途変更に伴い、内装、防災、設備などの法適合性を確保する改修をおこなった。意匠的には内外装に手を入れつつも、全体の半分程度は小学校としての雰囲気を残して「日常空間の中に美術品が置かれている」という感覚を呼び起こすように意図された。これは既存の美術館への批評でもあり、リノベーションでなければできない表現手法といえるだろう。体育館では、既存の舞台・プロセニアムだけでなく床も全面解体し、空間の最大化を図った。

設計者 山本想太郎設計アトリエ
所在地 新潟県十日町市角間末1528‐2
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改修年 2015年:体育館展示室、2018年:学校全体を美術館
建築規模 RC造・地上2階 地下1階 塔屋・延床面積2,158.90㎡
掲載書誌 『建築ジャーナル』誌 2018年9月号、『建築雑誌増刊 作品選集2020』(2020年、日本建築学会)など
賞・選定 第25回 AACA賞 優秀賞(2015年、日本建築美術工芸協会)、東京建築賞(2019年、東京都建築士事務所協会)奨励賞、2021年度グッドデザイン賞
URL http://www.atyam.net/page-1417/

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, アート

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原武志
所属
Free / JIA再生部会