ラ・セッラ(巨大なタイプライター)
Before:ホテル・ラ・セッラ(Hotel La Serra) → After:ラ・セッラ

巨大なタイプライターと称されたラ・セッラ/柳沢伸也(2005年)

外観は建設当時のまま/柳沢伸也

躯体部分はきれいなピロティ状の部分/柳沢伸也

恒例のオレンジ祭りが行われた日の様子/柳沢伸也
オリベッティ社の理念に基づいて1970年代に建てられた複合施設。ホテル、会議場、映画館、プールなどを備えた多目的施設として設計され、その独特な形状から「巨大なタイプライター」と称された。2018年に「20世紀の産業都市」として世界遺産に登録。放棄されていた建物を歴史的価値を損なわず、ミニアパートメント型宿泊施設として再生。さらに、最新の環境技術を採用しながら再利用する「Retrofitting the UNESCO site of Ivrea」プロジェクトが進行中。
リノベーション概要
Before
建築名称 | ホテル・ラ・セッラ(Hotel La Serra) |
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建築用途 | 集会施設, 展示施設, スポーツ施設, アミューズメント 会議場 展示場 プール 映画館 |
建築概要 | オリベッティ社の理念に基づいて1970年代に建てられた複合施設。ホテル、会議場、映画館、プールなどを備えた多目的施設として設計され、その独特な形状から「巨大なタイプライター」と称された。アドリアーノ・オリベッティの「工場都市」実現の象徴とされた。設計者は、イジニオ・カッパイ & ピエトロ・マイナルディ。 |
After
建築名称 | ラ・セッラ La Serra |
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建築用途 | 宿泊施設 簡易宿泊所 |
リノベーション概要 | 半放棄状態の産業建築を、キッチンや屋内プール、Wi-Fi完備のミニアパートメント型宿泊施設として再生。さらに、歴史的価値を損なわずに、最新の環境技術を採用しながら再利用する「Retrofitting the UNESCO site of Ivrea」プロジェクトが進行中。 |
設計者 | |
所在地 | Ivrea,Italy Google Map >> |
改修年 | 2018年から継続中 |
賞・選定 | ユネスコ世界遺産「20世紀の産業都市」,Prizes 2021 Rising Star Winner |
関連組織 等 | Retrofitting the UNESCO site of Ivrea |
資料 等 | https://new-european-bauhaus.europa.eu/inspiring-projects-and-ideas/retrofitting-unesco-site-ivrea_en?utm_source=chatgpt.com |
リノベーションの手法・キーワード 等
用途変更,外観保存,産業遺産
用途変更, 壁面保存
備考
NEB公式プロジェクト資料:「Retrofitting the UNESCO site of Ivrea」
欧州連合のNEB公式ウェブサイトに、2021年にNEBプライズ「Preserved and transformed cultural heritage」でRising Starを受賞した「Retrofitting the UNESCO site of Ivrea」プロジェクトが掲載
記録作成者
- 氏名
- 柳沢伸也
- 所属
- JIA再生部会