HAMACHO FUTURE LAB

Before:鉄筋コンクリート造棟:宮崎ビル 木造棟:鶴野邸 → After:HAMACHO FUTURE LAB

リノベーション前の外観。左:木造建物、右:鉄筋コンクリート造建物/再生建築研究所

木造を減築した余白に鉄筋コンクリート造建物の避難階段を増築/ナカサアンドパートナーズ

減築した余白に作られた避難階段と地域に開かれた空間/ナカサアンドパートナーズ

避難階段。1階は地域に解放された空間となっている/ナカサアンドパートナーズ

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[No213] 築40年超えの木造と鉄筋コンクリート造の2棟の建築と敷地をつなげ、新たな価値を生み出す2棟再生。

 

リノベーション概要

Before

建築名称鉄筋コンクリート造棟:宮崎ビル 木造棟:鶴野邸
建築用途住居施設, 事務所, 生産施設 住宅 オフィス 工場
建築概要

築44年の鉄筋コンクリート造と工場兼住宅として使用されていた築59年の木造住宅

After

建築名称HAMACHO FUTURE LAB
HAMACHO FUTURE LAB
建築用途 事務所, その他 オフィス その他
リノベーション概要

 古くから商店街や卸売業と住居が混在する日本橋浜町エリアにおける2棟の建物と敷地を繋げた再生計画。築44年の鉄筋コンクリート造の建物は屋外避難階段がないことによる用途制限ゆえに活用が難しい状況であったため、隣地の築59年の木造住宅と2棟一体の再生を試みた。違法建築であった木造棟を減築して適法化させ、鉄筋コンクリート棟の避難階段を増築するための余白を生み出した。建物単体では実現できなかった複合用途への再生を、2敷地を横断させることで可能とした。
 減築により生まれた余白に、オフィス・踊り場・デッキスペースを兼ねて避難階段を設けることで、2棟の中間領域として棟を縫うような立体的な横断を可能とした。2棟の既存建物は耐震補強を行いながら既存壁を解体し、1階を開放。鉄筋コンクリート棟の1階はラウンジとし、2棟と裏地に建つ安田不動産が所有する店舗の中庭と接続させ、敷地境界を横断したエリアとの接続を生み出した。
 日本橋浜町エリアにおいて、事業者が進める小さい開発と、大きな開発を共存させながら、この町がはぐくんできた文化や空気感を継承していくことを目指した。

設計者 ワクト、再生建築研究所
所在地 東京都中央区日本橋浜町3丁目9-7
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改修年 2023年
建築規模 延床面積 木造棟 141.60㎡ / RC造棟 397.92㎡
掲載書誌 新建築2024年3月 商店建築2025年3月号
賞・選定 2024年グッドデザイン賞 ウッドデザイン賞2024、「ソーシャルデザイン部門」
URL https://saiseikenchiku.co.jp/works/hamachofuturelab/

リノベーションの手法・キーワード 等

適法化

用途変更, 増築, 合体, その他

 

 

 

記録作成者

氏名
神本豊秋 黒川 泰孝 筒井祥平 能村嘉乃
所属
再生建築研究所