マフッチの集合住宅

Before:事務所&倉庫 → After:マフッチの集合住宅

長年、空きビルとなっていた改修前の事務所ビル/撮影:柳沢伸也(2003年)

外観規制の範囲内で小屋裏を1m持ち上げて3階建てに増築した様子/撮影:柳沢伸也(2005年)

旧事務所ビルの中庭側に階段とエレベーターを増築/撮影:柳沢伸也(2005年)

大きな平屋倉庫に2つの中庭を挿入し各住戸の採光と通風を確保/撮影:柳沢伸也(2005年)

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[No219]ミラノの歴史的中心市街地における、同一敷地内に残された2つの空きビルを集合住宅10戸へと転用したプロジェクト。歴史的中心市街地という厳しい外観保存規制のある地区で、かつての大きな倉庫に2つの中庭を挿入し、各住戸に採光と通風を確保しロフトを設置した。

リノベーション概要

Before

建築名称事務所&倉庫
建築用途事務所, 生産施設 オフィス 工場
建築概要

戦前、ロンバルディア地方に多く建てられた倉庫付きの2階建てオフィスビル。大通りに面して2階建て事務所ビル、奥に駐車場と工場が配置。

After

建築名称マフッチの集合住宅
Casa via Maffucci
建築用途 住居施設 集合住宅
リノベーション概要

イタリア人建築家との共同設計で、同一敷地内の2つの空きビルを集合住宅10戸へと転用したプロジェクト。敷地はミラノの歴史的中心市街地で、厳しい外観保存規制のある地区。かつての平屋の大きな倉庫に、2つの中庭を挿入し4つの住戸に分割。各住戸には中庭からの採光と通風を確保し、高い天井を利用してロフトを設置した。
一方、かつての事務所ビルには外階段とEVを増築し、小屋裏を1m持ち上げて階を一つ増やして3階建てにし、住戸を6戸確保した。大通りに面した旧事務所ビルは、塗り替えられた外壁を竣工当時の色彩に戻すよう行政指導されたため、入念に外壁塗装の調査を行い、ポレンタジャッロという市街地特有の色彩に復原した。2棟に囲まれた広場は、植栽やベンチが設置され、居住者が集うコミュニケーション広場として機能している。

設計者 Anri.A.Azuma+柳沢伸也+柳沢陽子
所在地 イタリア、ミラノ
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改修年 2004年
建築規模 Villa(6戸):RC造3階地下1階、Loft(4戸):S造地上1階ロフト付
主な関連法規、条例、助成金 等 ミラノの歴史的中心市街地における外観規制
URL https://yanagisawa-archi.com/project/%e3%83%9f%e3%83%a9%e3%83%8emaffucci%e9%80%9a%e3%82%8a%e3%81%ae%e9%9b%86%e5%90%88%e4%bd%8f%e5%ae%85/

リノベーションの手法・キーワード 等

増築,スケルトン,補強,復原,海外

用途変更, 部分保存, 壁面保存, 増築, 挿入, 補強, 復元・復原

 

 

 

記録作成者

氏名
柳沢伸也
所属
JIA再生部会