すみだパークギャラリー ささや

Before:倉庫 → After:すみだパークギャラリー ささや

リノベーション前の外観/提供:アンドロッジ

親水公園に面したファサード。堤防には劇場の客席のような階段を設け、親水公園と一体になった施設となっている。/撮影:Ishida Atsushi 提供:アンドロッジ

ささやカフェの内観。倉庫の特徴を生かした高い開放的な空間。/撮影:桐原武志

ギャラリー内観。床は倉庫のコンクリート床の上に木造床を設置、他は補修程度の改修。/撮影:Ishida Atsushi 提供:アンドロッジ

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[No220] 切妻屋根が連結した建物をカフェとギャラリーにリノベーション。通常は河川側に出入口を設けるのは困難だが、親水公園施設の一環とすることで解決。

リノベーション概要

Before

建築名称倉庫
建築用途生産施設 倉
建築概要

大横川岸に建てられた倉庫。現在は大横川親水公園として整備され、倉庫も役割を終え「すみだパーク」として整備が行われている。

After

建築名称すみだパークギャラリー ささや
SUMIDA PARK GALLERY SASAYA
建築用途 展示施設, 商業施設 その他 飲食店
リノベーション概要

隅田川にそそぐ大横川、かつては運河の役割を果たし、両岸には多くの工場や倉庫が建てられていた。物流の主体が船からトラック輸送に移り運河としての役割を終えた大横川は部分的には暗渠となり「大横川親水公園」として整備されている。「すみだパークギャラリーささや」一帯はかつては水あめ製造業「ささや」の工場跡地で、現在は劇場やダンス稽古場などが建つ「すみだパークプレイス」として整備が進められている。
既存の堤防の高さに合わせ床を50㎝程度かさ上げし、電気・給排水設備の配管スペースとして利用。親水公園と一体化した建物にするには、親水公園側を開放し、出入り口を設ける必要があるが、関係機関と協議し、店内のトイレを公園利用者に開放するなど、公園施設の一部とすることで対応し、親水公園利用者にとっても有用な施設となっている。
ギャラリーは工場のコンクリート床の上にカフェと同じ高さに木製のフローリングに改修したが、他の部分は倉庫の雰囲気を残すため補修程度の改修に留め倉庫の雰囲気を残している。改修前は劇団の稽古場としても使われていた利用を踏襲し、ギャラリーだけでなく稽古場や多目的なイベント空間としても活用されている。

設計者 アンドロッジ
所在地 東京都墨田区横川1-1-10
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改修年 2013年
建築規模 S造(一部木造)
主な関連法規、条例、助成金 等 河川法

リノベーションの手法・キーワード 等

用途変更, 痕跡

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原 武志
所属
Free   JIA再生部会