東京未来大学

Before:足立区立第二中学校 → After:東京未来大学

リノベーション前の足立区立第二中学校 校舎/提供:アーブ建築研究所

中庭を囲む既存校舎(左)と新築建物(右)の外観の違いを、既存校舎に設置された耐震フレームが和らげている。/提供:アーブ建築研究所

教室入口の引き違い建具は、天井のアルミルーバーに合わせ木格子を付けた片引き戸に/提供:アーブ建築研究所

既存の屋上のプールを撤去しRCスラブに代わり軽量の屋根を架けた大講義室を実現。/撮影:桐原武志 2026年

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[No232] 既存校舎は解体せずに講義棟として活用し、不足する研究室、図書館、食堂を含む本館を校庭部分に中庭を囲むように新築

リノベーション概要

Before

建築名称足立区立第二中学校
建築用途教育施設 中学校
建築概要

1971年頃に、屋上プールを備える校舎が完成。2005年の閉校まで ほぼ同じ状況だった。TVドラマ「3年B組金八先生」のロケ地としても使われた。

After

建築名称東京未来大学
Tokyo Future University
建築用途 教育施設 大学
リノベーション概要

<アーブ建築研究所 圓山彬雄> 既存の旧校舎のリノベーションと新しい校舎群との調和について
・構造補強につては、一般的な鉄骨の斜材が、見晴らしを遮ることから、ポストテンションを利用したラーメン構造補強架構を採用し、一般的な鉄骨の斜材を無くし、見晴らしと、開放感を確保した。
・L型に配置された既存校舎に二つの曲面の構造補強架構を設けた。新しい校舎と融和させるために、L型の既存校舎と新校舎の間に生まれる中庭を活かし、さらに、立体的に活用できるように、二つの構造補強架構に2階バルコニーとそれへの階段を設けた。同時に、新校舎にも、中庭に面して、バルコニーと階段を設けて、大学の中心的な立体的なプラザとなるよう計画した。
・構造的に大きな負荷となる4階屋上にあったプールを解体し、4階スラブを撤去し、その下の2つの教室の天井を高くするために、鉄骨屋根を設け、細長い階段教室とした。
・内部の仕上げ、間仕切りは、可能な限り活かした。床のPタイルは、取り替えたが、教室や廊下の天井をそのままとし、照明効率と器具の収まりから、アルミルーバーの天井とした。さらに、ルーバーが廊下から教室に入り込むように作り、新設の空調設備を隠した。
・廊下間仕切りも、そのまま活かし白色塗装仕上げとした。教室入口の引き違い建具は、片方を片引きとして残し、枠を利用し、上部にガラスを嵌め、アルミルーバーに合わせた木格子を付けた片引き戸とした。残りの建具は撤去し、ガラスを嵌めた。間仕切りの下部にあった換気用の引き違い建具を嵌め殺しガラスに換え、アルミのルーバーやガラスの活用で、教室と廊下が広がりを持ち、中学校校舎から大学校舎へと変貌させた。

設計者 アーブ建築研究所 圓山彬雄
所在地 東京都足立区千住曙町34-12
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改修年 2008年
建築規模 鉄筋コンクリート造 延床面積 3416.10㎡(既存改修 2177.08㎡、増築 1239.08㎡)
掲載書誌 新建築2008年6月号
賞・選定 第8回(2007年度)環境建築賞 入賞

リノベーションの手法・キーワード 等

痕跡, 増築, 減築, 補強

 

 

 

記録作成者

氏名
桐原 武志
所属
Free/JIA再生部会