ゴンダンチ

Before:モトソウコ → After:ゴンダンチ

リノベーション前のオモヤ内観/

北東側全景。手前の2階建てが画家のアトリエ(ハナレ)。奥の平屋が居住スペース(オモヤ)/撮影:笹倉洋平

アトリエ内観。/撮影:笹倉洋平

オモヤの書斎からキッチンを見る。間仕切りのない空間で、床高の差により領域を分ける。/撮影:笹倉洋平

[No238] 仲間と1年強かけ日曜大工で修理。四季の変化に身を置き、断熱や窓の改修を重ね、風や光を取り込める住める環境へと整えた。

リノベーション概要

Before

建築名称モトソウコ
建築用途その他 その他
建築概要

1975年築で幾度も改修され、増築も減築も繰り返していた。素人が関与したと思われる箇所もたくさん見られ、構造的にも不安定であった。

After

建築名称ゴンダンチ
House for GONDA
建築用途 住居施設 住宅
リノベーション概要

人の家のお風呂に富士山を描く画家から、3棟の倉庫物件を見に来てほしいと言われた。周辺は道路に面した敷地からマンション等へ更新が進んでいたが、今回の敷地は路地のみで再建築不可の条件であった。隣近所も接道していない木造家屋は取り残されたように高齢者が住み続けていたが、路地を介してご近所付き合いもほどよく残っていた。既存建物は1975年築で幾度も改修され、増築も減築も繰り返していた。素人が関与したと思われる箇所も多く構造的にも不安定であった。改修予算が限られていたこともあり、住人と仲間たちで1年強をかけ日曜大工で修理した。2020年春に着工すると、風の心地よさを体感し、窓を引き込み窓に取り替え四方八方から風が流れ込むようにした。夏は屋根下の猛暑に断熱材の充填を急ぎ、秋は外壁を下地材の胴縁の重ね合わせで仮の仕上げとした。冬には住める設えになっていたが、残工事も多く、まだ住み始めることはなく2回目の春を迎えた。小さな修繕が周辺を巻き込み、生きられる場所へと紡いでいく。街全体を家と考えると暮らしは豊かに感じられる。現場である環境に身を置き修理したことは、既存へ働きかけ価値を発見し、次の時代へ継承していく野蛮で原始的なフロンティアがそこに広がっていることを確信させた。

設計者 Office for Environment Architecture/吉永 規夫
所在地 兵庫県
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改修年 2021年
建築規模 オモヤ:木造平屋 ハナレ:鉄骨造地上2階 延床面積:89.39㎡
掲載書誌 新建築住宅特集 2022年4月号
資料・その他 平面図
資料・その他(PDF) [ PDF版資料ダウンロード ]

リノベーションの手法・キーワード 等

セルフビルド

用途変更, 補強

 

備考

クライアントを巻き込み、コロナ禍の緊急事態宣言が発令していた時期に、ステイ現場を貫き、13ヶ月・延62日間でリノベーションした。

 

 

記録作成者

氏名
吉永 規夫
所属
Office for Environment Architecture