構造家ネルヴィによる自動車移動用の斜路はそのまま残された／柳沢伸也

屋上のテストトラックの中央にヘリポートと会議室を増築／柳沢伸也

巨大空間を利用して国際会議場、展示場に転用／柳沢伸也

食の国際見本市会場に使用される展示場／柳沢伸也

• before
• after1
• after2
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[No014] 1920年代に建てられた巨大なFIAT自動車工場を、国際展示場や会議場、ホテル、オフィス、商業施設等が入る複合施設へと転用したプロジェクト。
建物の長さは500ｍ、地上5階建て、延べ面積は246,000㎡。屋上には、完成した自動車のテストトラックが装備されており、当時、ヨーロッパ最大かつ最も近代的な自動車製造工場と言われていた。
外観はほぼそのままだが、内部は用途に合わせて大きく改造。ビル屋上にある会議室とヘリポートは増築。トリノのアイデンティティである自動車工場の建物を保存しつつ、転用により建物を再生させることを目的とした。自動車産業都市としてのトリノが、文化や商業を牽引する先進都市としてのイメージへと転換する先駆けとなった。