アルセナーレ

Before:ARSENALE → After:アルセナーレ

旧造船所/柳沢伸也(2003年)

木造トラス屋根と大きな石積みの柱が特徴の展示空間/柳沢伸也(2005年)

海上に仮設のパビリオンが浮かぶ様子/柳沢伸也(2005年)

国際建築展が開かれている様子。1年ごと交互に美術展と建築展が開催される。/柳沢伸也(2005年)

16世紀に建てられた造船所や倉庫等をヴェネツィア・ビエンナーレのための展示場に転用したプロジェクト。1980年の建築展開催以降、アート展と交互に、年々、規模を拡大し続けている。

リノベーション概要

BeforeAfter
建築名称ARSENALEアルセナーレ
ARSENALE
建築用途交通流通施設, 生産施設 流通倉庫, 港湾 工場 展示施設 美術館
建築概要/
Renovation 概要

12世紀からの国営の造船所で何世紀にもわたって世界最大規模の軍需工場に成長した。16世紀後半に作られた建物が今なお多く残る。

16世紀に建てられた造船技術の進歩により物理的な継続が難しくなった世界最大級の軍需工場を、建築展や美術展の展示スペースへと転用したプロジェクトである。1980年の第1回国際建築展の際に、ビエンナーレの展示会場となり、その後、美術展と交互にビエンナーレの展示会場となっている。敷地の6割が市に移管され、文化的施設としての活用が模索されている。
建物は何棟にも及び、組積造の柱と木造トラス屋根で構成された大空間は、様々なスペースを必要とする現代美術や建築展にふさわしい場を提供している。

概要その他

設計者
パオロ・ポルトゲージ他
所在地
Venezia, Italy
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改修年
1980年以降断続的に改修
建築規模
敷地:約48㏊,延べ面積:約30,000㎡
掲載書誌
ヴェネツィア・ビエンナーレ公式HP
URL
https://www.labiennale.org/it/luoghi/arsenale

リノベーションの手法・キーワード 等

産業遺産,仮設

用途変更, 痕跡, 壁面保存, 挿入

 

備考

ビエンナーレの会場はメイン会場であるアルセナーレの他、国別の恒久展示施設が建設されたジャルディーノ会場等と構成される。メイン会場で行われる展示施設は,会期が終わると解体撤去できるよう仮設で建設される。

 

 

記録作成者

氏名
柳沢伸也
所属
JIA再生部会