ロームシアター京都

Before:京都会館 → After:ロームシアター京都

前川國男設計による改修前の京都会館(改修後に名称変更)/撮影:桐原武志(2004年)

大庇の意匠は継承されメインホール部分が一新した外観/撮影:桐原武志(20018年)

これまで外部だったテラスを硝子で囲み内部化/撮影:柳沢伸也(2019年)

竣工当時を伝えるカフェ空間/撮影:柳沢伸也(2019年)

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[No217]1960年に建てられた前川國男の京都会館の改修プロジェクト。全体構成はそのままに庇や外装などが改修され、メインホールは建替えられた。中庭に沿ったテラスはガラスで囲まれた内部化された。

リノベーション概要

Before

建築名称京都会館
建築用途集会施設 劇場
建築概要

1960年に開館した前川國男設計のモダニズムの劇場。大小2つのホールを擁し、音楽・演劇・舞踊・講演会・会議・研修などさまざまな市民文化・芸術の拠点として機能した。

After

建築名称ロームシアター京都
ROHM Theatre Kyoto
建築用途 集会施設 劇場
リノベーション概要

1960年に建てられた前川國男による設計の「京都会館」を改修したプロジェクト。時代の経過とともに、ホール設備・舞台機構・観客席構成・建物の耐震・環境性能などに老朽化や機能不足が認められ、建築価値を継承しながら、機能を一新する再整備が行われた。
改修の基本設計は、香山壽夫建築研究所。旧南側部分の京都会館時代の棟は保存改修を行い、旧第1ホール部分は一部解体・新築を行い、地上6階地下2階を新設した。
旧京都会館時代の大庇、水平ライン、ピロティ・中庭・建物群の構成を可能な限り継承。特に外装の水平庇、手摺、タイル壁などが修復・保全された。
メインホール改修によって設けられた新たなフライタワーは、ボリューム感を抑えるために、既存煉瓦タイルより明るい色調の窯変タイルを採用している。中庭の舗装は、インターロッキングに変えられていたが、竣工当時の御影石舗装へと復元した。

設計者 香山壽夫建築研究所
所在地 京都市左京区
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改修年 2013-2015年
建築規模 建築面積:13,761㎡、延べ面積:20,701㎡、地上6階、地下2階、客席数2000席
掲載書誌 新建築2016年3月号
賞・選定 第17回公共建築賞(文化施設部門)

リノベーションの手法・キーワード 等

増築,補強,復元,改修

部分保存, 増築, 被覆, 補強, 復元・復原

 

 

 

記録作成者

氏名
柳沢伸也
所属
JIA再生部会